ネット上の議論は大概徒労に終わる


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ネット上の議論は大概徒労に終わる
【ネット】
 6月くらいからある閉鎖系ネットコミュニティのメンバーに招待されたので、掲示板の書き込みをよくROMっている。このコミュニティ自体、メンバーの物欲をさらけ出させる様な仕組みなので、書き込みも嫉妬や我欲を丸出しにしたような内容で面白くも醜い。
 この書き込みを見ていると、相手を議論で打ち負かそうとしたりする内容のものがある。メンバーに選ばれたという意識があるせいか、自分の書いた内容に自信を持っていて、知識をひけらかすような書き込みだったり、相手を見下したような書き込みをする人がいる。そしておそらく、これらの人の平均年齢は40歳以上の様な気がする。

 しかし、このネット上での議論というのは、絶対に収束することがないというのが経験的な事実だ。この事実を学生の時に悟り、以後は、メールは連絡事項等の伝達をメインとし、話し合う余地があるものについては電話連絡するというのを自分の基本スタンスとしている。
 この学生の時にあった出来事とは、次の様なものだ。

 当時ボクは、ある分野の研究者コミュニティに属していた。そこでは、若手研究者のみを集めて合宿形式の勉強会を年に一回開くのを常としていた。そこに数百人の大学院生が集結したわけだが、22歳以上の人間ばかりだったのにも拘らず、集団心理も働いたのか、ちょっとした不祥事があった。
 自浄作用を働かせるべく、有志一同が集まって再発防止の委員会が結成されたのだが、メンバーが全国各地に散らばっていたこともあり、議論は主に同報メール上で繰り広げられた。

 有志が集まったので、メンバーにはそれぞれやる気がある。メールを書けば千字、二千字は当たり前で、長文メールが応酬された。しかし、基本的出発点のすり合わせをすることもできなかったので、各者各様の意見が入り乱れ、一向にまとまることがない。みんな大学院生なので、それなりに小知恵も回り、変に知識もあるので、妥協するということを知らないのだ。
 ボクも当時は個人パソコンを持っていなかったので、共有のUNIX端末からアクセスし、メーラを立ち上げて長文メールを書きまくっていた。だがあるとき、この議論は絶対にまとまらないなと気づき、メールするのをやめた。そして参加メンバーが少なくなり、リアルに集まれる程度の人数になった頃、議論はようやく収束したのだった。
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