稲盛和夫作品の書評/レビュー

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役

くにゃくにゃ
評価:☆☆☆★★
 ボクは、本の中身を創作する上で重要な人間が二人はいると思う。一人は著者で、もう一人は編集者である。
 著者が伝えるべき内容を持っていたとしても、必ずしもそれを上手く伝える文章が書けるとは限らない。それを補うのが、原稿を読み、余分な部分を削り、順番を並び替え、足りないと思う部分があればそれを引き出す。そういう作業を行うことができる優秀な編集者の存在であると思う。この本の場合、後者の存在がかけていたのではないか。読中の印象がそれである。
 本書で述べられている重要だと思われることは三つ。組織を最小の経営単位に分けて独立採算制にすること。従業員に経営マインドを持たせること。売り上げを最大化し経費を最小化すること。そういう思想に基づいて行われた経営経験が述べられている。
 述べられていることは正しいと思うし、面白いと思うのだが、同じことが何度も繰り返し述べられているのは少しくどい。もう少し内容を整理すれば、もっと分かりやすくなると思うし、半分の厚さになると思う。

   bk1
   
   amazon
   
ホーム
inserted by FC2 system