酒井シヅ作品の書評/レビュー

戦国武将の死亡診断書

当時の事情を想像する
評価:☆☆☆★★
 150ページ足らずの本であるため、気軽な気持ちで読むことが出来るだろう。戦国武将の死因という、誰にでも無縁ではない視点から歴史上の人物を眺め、そこから当時の環境を感じさせようという趣旨の本だと思う。堅苦しい話よりも下世話な話の方が人の興味を引きやすいのは事実なので、テーマ的にはあり得る方法だろう。
 ただし、科学的なサイドから評価しようとした場合には、正しい記録が残されていることが前提だと思うので、戦国時代に対する正確性のある分析はかなり厳しいのではないだろうか?歴史に対する興味を引くことと、正しさのバランスが問われるテーマでもあるだろう。

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