デスニードラウンド ラウンド (1)(アサウラ)の書評/レビュー


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デスニードラウンド ラウンド (1)

ベン・トーが生きたガン・アクション
評価:☆☆☆☆★
 普通の女子高生だった葛ゆりは、ある日、両親が連帯保証人となったために借金をかぶり、ゆりを置いて失踪してしまったため、借金取りに騙されて彼女が借金を背負う事になってしまった。
 ずっと股を開いていても返しきれないほどの借金を返す手段として彼女が選んだのが傭兵稼業だ。北海道独立戦争を経て、群馬栃木紛争など、治安が悪化している現代においては役に立たない警察に代わり、実効力のある武力こそが、自らの正義を通す為に必要となっている。

 山田の斡旋で葛ゆりが送り込まれたのは、松倉、武島、大野のチームだ。どんな無茶な任務でも生還する松倉チームに彼女が送り込まれたのは、彼女に賭けられた莫大な生命保険が理由だ。しかし、戦場で生き残り続ければ、借金を返して自由になれるチャンスもある。だが彼女は、それがどういうことなのか、未だ理解してはいなかったのだ。

 「ベン・トー」で一躍売れたアサウラ氏ではあるが、デビュー作は暗めのガン・アクション「黄色い花の紅」だった。本作は後者のジャンルでありながら、前者的な要素も含み、読みやすくなっている。ただ、ラストは中々に重たい。

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