淺沼広太作品の書評/レビュー

俺は彼女の犬になる! (3)

さよならはさせない
評価:☆☆★★★
 大淫魔リリスと人間のハーフである生徒会長の姫宮瑠璃に一目ぼれした富士岡藤紫郎は、彼女の領地に侵入してくる悪魔の力をそぐべく、契約者となった少女たちを犬に変身してペロペロしてきた。その結果、小野寺胡桃、大柳静流、黒川真森ら、類友と言うべき人種と知り合いになり、姫宮瑠璃との粘膜的な接触はNGながら、それなりに楽しい日常を手に入れていた。
 しかしある日、瑠璃の前にリリスが現れ、いなくなった父親が見つかったため、悪魔界で一緒に暮らそうと誘ってくる。出来るならばこのまま人間として生きたい瑠璃ではあるが、生活費など現実的なことを思えば、親に従わざるを得ない。

 藤紫郎との最後のデートを楽しみ、瑠璃は悪魔界へと去っていくのだが、それで諦める藤紫郎ではなかったのだ。
 シリーズ最終巻。あんまりパッとしないな、という印象。

俺は彼女の犬になる! (2)

認めたくない嫉妬の気持ち
評価:☆☆☆☆★
 大淫魔の娘である生徒会長・姫宮瑠璃と契約した富士岡藤紫郎は、彼女の領地に侵入した悪魔を排除するため、その契約者の少女たちをバター犬よろしく、文字通り犬になってぺろぺろすることで契約の効力を弱める役割を担っている。しかし、姫宮瑠璃と粘膜的な接触をすると、彼女の大淫魔としての力を解放させてしまい、普通の女の子として生きたいという彼女の意向に反してしまうため、ヤりたいけれどできない。
 藤紫郎が、自称・藤紫郎の妹である変態の小野寺胡桃には首筋におまたをこすりつけられたり、元・風紀委員長の黒川真森といちゃいちゃしたりしていると、プラトニックでビジネスライクな契約を標榜している姫宮瑠璃なのに、なぜか気持ちがもやもやして来てしまう。それなのに、素直に藤紫郎に接することもできない。そんなすれ違い状況に、外部から侵入した悪魔がつけこんでくる。

 いちおうストーリーはあるけれど、変態が変態行為に勤しんでいる物語という認識で大体合っている。肩車からスカートを頭にかぶせる展開とか、潜り込んでぺろぺろする展開とか、自分でめくらせてペロペロする展開とか、一応合意があるからギリギリ犯罪じゃないのかな?
 これはこれでこのままエロさを追求するしかないと思う。

俺は彼女の犬になる!

ペロペロすると落ちます
評価:☆☆☆☆★
 高校に入学した富士岡藤紫郎は、生徒会長の姫宮瑠璃に一目惚れした。そして速攻で生徒会室に突入し、告白するものも撃沈、当たり前だ。しかし、図書室で見つけた悪魔召喚マニュアルを使ってみたところ、淫魔サキュバスが召喚された。しかもその姿は、姫宮瑠璃にそっくり。それもそのはず、生徒会長は悪魔だったのです。
 彼女の秘密を知ったことで、瑠璃の手伝いをすることになった藤紫郎は、彼女との契約で犬に変身出来るようになり、その鼻を生かして、学園にいる他の悪魔を、瑠璃の領地を荒らす悪魔を探すことになる。

 犬になってスカートの中に頭を突っ込んでクンクンしたり、女子更衣室の着替えに頭を突っ込んでクンクンしたり、藤紫郎の妹だという妄想を持って絡んでくる小野寺胡桃の耳をペロペロしたり、悪魔の契約者疑惑のある大柳静流の胸をペロペロしたり、風紀委員長・黒川真森のおへそをペロペロしたり。仕方ないのです、悪魔の契約者を解放するためには、ペロペロするしかないので。
 ペロペロすることで女の子を集めていくハーレム系ラブコメが強く、今のところサキュバス設定方面のファンタジーは薄めの印象だ。でも、彼らの行為の大半は犯罪です。

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