あきさかあさひ作品の書評/レビュー

星を追う子ども(新海誠)

終わった物語
評価:☆☆☆★★
 渡瀬明日菜は、森の中のお気に入りの場所で、父の形見の鉱石ラジオを聴くのが好きだった。ある日、そこに向かう途中にケツァルトルと呼ばれる怪物に襲われ、シュンという少年に助けられる。わずかの時間の交流ではあったが、シュンに対してトキメキを感じたアスナは、翌日も彼に会いに行くのだが、彼はアスナに祝福を施し、姿を消してしまう。
 着任したばかりの教師の森崎竜司の授業中のセリフから、彼がシュンを探すヒントを知っていると直感したアスナは、モリサキの家へと向かう。そして、彼をアルカンジェリと呼ぶシュンにそっくりな少年シンと出会うことになるのだった。

 アニメ「星を追う子ども」のノベライズ版。
 アニメの方を見ずにこんなことを言うのもなんだが、未だこういうモチーフの作品を作っているんだなあ、と感じた。未来に進む勇気よりも失われた過去への渇望を、安寧のうちに定まることより流離い変化することを重視するような作品を。でも、出来るけどやらないということも、勇気ある決断の一つだと思うわけで、それを一概に否定することもないだろう。

 かなりの期間、さまざまな作品を作ってきているのだから、その間にあったことを反映するなどして、作品の方向性が変わっていくのが普通だと思うんだけどな。

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