あざの耕平作品の書評/レビュー

東京レイヴンズ (16) [RE]incarnation

評価:☆☆☆☆☆


東京レイヴンズ (15) ShamaniC DawN

評価:☆☆☆☆☆


東京レイヴンズ EX4 twelve shamans

評価:☆☆☆☆☆


東京レイヴンズ (14) EMPEROR.ADVENT

決行の時
評価:☆☆☆☆☆
 天胄地府祭の結構まであとわずか。各陣営はそれぞれに動き始め、そしてついにその時がやってくる。

東京レイヴンズ EX3 memories in nest

在りし日の思いで
評価:☆☆☆☆★
 陰陽塾での穏やかな日々のエピソードと、土御門夜光、飛車丸、角行鬼の始まりの日を描く短編集。

東京レイヴンズ (13) COUNT>DOWN

すれ違う思惑
評価:☆☆☆☆★
 合流した仲間たちは、陰陽庁の追っ手を警戒しながら、木暮禅次朗に接触して協力を得ようとする。一方、春虎は、飛車丸の霊的安定性を確保した後、泰山府君祭によって彼の始祖たる存在に接触しようとしていた。
 倉橋源司の打つ手に翻弄され、後手に回ってしまう仲間たち。そこに、懐かしい大友陣が蘆屋道満を伴ってやってくる。

 やがて明らかになる、相馬多軌子たちが実施しようとしている天゙地府祭が引き起こそうとしている事態とは?

東京レイヴンズ (12) Junction of STARs

衝突
評価:☆☆☆☆☆
 八瀬童子を動かすことで星読みの目を誤魔化し、土御門宗家の土御門泰純や土御門分家の土御門鷹寛、土御門千鶴を捕らえることに成功した倉橋源司は、捕縛の手を逃れたものの、偶然、陰陽庁の特別霊視官である幸徳井白蘭と幸徳井玄菊に発見された土御門夏目と相馬秋乃を囮として、土御門夜光として転生した土御門春虎を捕らえるための罠を仕掛ける。
 一方、土御門捕縛の報を聞いた百枝天馬や倉橋京子、大連寺鈴鹿や阿刀冬児は、雌伏から立ち上がり、戦いの場に赴くのだった。

東京レイヴンズ (11) change:unchange

近況と再会
評価:☆☆☆☆☆
 土御門春虎によって黄泉帰らされた土御門夏目は、相馬秋乃と共に、土御門宗家の土御門泰純や、土御門分家の土御門鷹寛、土御門千鶴と行動を同じくしていた。
 長官の倉橋源司を筆頭とする陰陽庁主流派から追われる夏目は、かつての陰陽塾の仲間たちに謝罪したいと思いつつ、相手の現在の立場を慮り、おおっぴらに連絡を取れない立場にあった。

 そんな中、何とか監視の目をすり抜け、夏目は百枝天馬に手紙を渡す。受け取った天馬は、同じく監視を受ける倉橋京子や大連寺鈴鹿、天海大善のもとにいる阿刀冬児にその事実を伝えつつ、夏目へ返信するための策を練る。

東京レイヴンズ EX2 seasons in nest

陰陽塾のあれこれ
評価:☆☆☆☆☆
 陰陽塾のあれこれを描く短編集。

「聖夜ランデブー」
 倉橋塾長の趣味で、陰陽塾のクリスマスには本気の祭りが行われる。土御門春虎や土御門夏目も、それぞれの思惑を抱いてクリスマスに臨む。

「バトル・オブ・ビーン」
 陰陽塾で講義の一環として行われる追儺、すなわち豆撒きは、鬼を祓う行事ということになっている。実際に影響があるわけではないが、鬼の生成りである阿刀冬児には好ましくない。大友陣の余興の札と相まって、これが大騒動を巻き起こす。

「新入生「十二神将」」
 土御門春虎や土御門夏目が大連寺鈴鹿に服従していた頃、彼女が寮の部屋を見たいと言い出す。ところが自分の部屋を探索されると知った夏目は、本気の抵抗を示し…。

「銀色の髪の後輩」
 陰陽塾の新入生、神剣「歌詠」の主となった帰国子女の八雲暁兎は、神剣が鬼祓いであるために阿刀冬児には避けられている。そんな彼が、土御門夏目が女ではないかと疑惑を抱いたために、騒動になってしまう。

「ティーチャーズ・ミッション」
 倉橋京子のプライベートを知りたい塾長の思いつきで実施されることになった三者面談で、大友陣は百枝天馬の祖父母と面会する。

「エンカウンター・トライアングル」
 三六の三羽鴉と呼ばれた大友陣、木暮禅次朗、早乙女涼の出会いを描く。学生時代、血筋も家柄もなく、しかしながらずば抜けた力を持っていた木暮禅次朗は、陰陽塾に見切りをつけ始めていた。
 そんなとき、これのオリジナルの呪符が犯罪に利用されるという事件が発生する。

東京レイヴンズ (10) BEGINS/TEMPLE

主人公の帰還
評価:☆☆☆☆☆
 表の陰陽界からは闇寺とも呼ばれる星宿寺に赤子の頃から預かり衆として暮すうさぎの生成りの秋乃は、鈍くささから周囲の人々にいじめられていた。唯一、心許せるのは、千じいちゃんと呼ぶ寺男だけだ。そんなある日、秋乃は新たな預かり衆の受け入れを命じられる。その新人は北斗と名乗る美少女だった。
 蛟の生成りと紹介された北斗は、寺にいる天狗の式神から「しびと」呼ばわりをされる。彼女は、土御門夜光の生まれ変わりといわれる土御門春虎が泰山府君祭で黄泉帰らせた土御門夏目だ。

 一方その頃、星宿寺には陰陽庁から3人の十二神将が訪れ、恭順を求めていた。独立霊視官の三善十悟、独立祓魔官の弓削麻里、呪捜官の山城隼人に対し、独立堅持の主流派である常玄と、陰陽庁との裏取引で自身の利権拡大を狙う理晏が対立する構図が出来上がっている。
 その状況に変化をもたらしたのは、土御門春虎が来訪するという連絡だった。

東京レイヴンズ EX1 party in nest

穏やかな日々の騒動
評価:☆☆☆☆★
 本編は風雲急を告げる展開の真っ最中だけれど、こちらの短編は、その前の穏やかな時期の日常を描いている。

「リア・コン!」
 土御門春虎の護法式であるコンが実体化を解けなくなってしまった。同衾していたことで土御門夏目には誤解されかけ、騒ぎを起こさないために寮でのお留守番を命じられるコン。
 しかし、主を守る使命を果たすため、あえて主の命に背き、コンはこっそりと陰陽塾へと向かう。だが、コンがひっそりと行動するなどということが出来るはずもなく…。

「倉橋京子の挑戦」
 祖母の倉橋塾長から男を見る目を養うようにじんわりと薦められた倉橋京子は、土御門春虎の珍しいナイスアシストもあり、土御門夏目との偽装デートをセッティングすることに成功した。
 うきうきるんるんでデートに出かけた京子だったが、デートが進む内、夏目に対して違和感を感じるようになる。それはあたかも、同性とデートをしているような…。

「阿刀冬児のロジック」
 阿刀冬児は、霊災被害者や遺族を食い物にしているもぐりの陰陽師がいるという噂を聞き、規則に反して呪符まで持ち出して、一人で外出をする。そしてその食い物になっていた被害者遺族とは、冬児の悪友だった氷川隆一の姉の遼子だった。
 一方、冬児の行動に気づいた春虎は、念のための保険をかけておく。

「ペガサス・ファンタジー」
 今日は百枝天馬の誕生日。だが友人たちはそのことを知らないはず。自然に誕生日であることをアピールしようとする百枝天馬だったが、昼休みに盗み聞いたところ、友人たちがサプライズ・パーティを準備していることに気づく。
 一方、百枝天馬へのプレゼントを準備していた面々だったが、一部の人間の悪のりにより、思いも寄らぬ方向へと事態は進んでいく。

「トライアングル・ミステイク」
 土御門夏目の操る簡易式の北斗と土御門春虎の二度目の出会いの物語。

東京レイヴンズ (9) to The DarkSky

復活の時
評価:☆☆☆☆☆
 相馬多軌子がもたらした鴉羽の暴走は、土御門夏目の命を奪った。土御門夜光の生まれ変わりであることが確定した土御門春虎は、その呪力の限りを注いで夏目の身体を修復するが、魂は戻らない。そんな春虎に対し、事態の糸を引く陰陽庁長官の倉橋源司や、大連寺鈴鹿の父をルーツとする夜叉丸は、泰山府君祭による夏目の復活という誘惑を仕掛けてくる。
 その頃、阿刀冬児、倉橋京子、百枝天馬、大連寺鈴鹿は、陰陽庁に身柄を拘束された春虎を取り戻すべく、無謀な賭けに出ようとしていた。そのうちの一人、百枝天馬の前に、早乙女涼が姿を現す。一方、大友陣は、自ら禁じた蘆屋道満への連絡をしていた。

 第一部のクライマックス。泰山府君祭による復活というのが本巻のメインイベントとなっているのだが、復活するのは一人ではない。そして、代償として失われるものもある。第二部はキャラたちがかなり様変わりした形で始まることになりそうだ。

東京レイヴンズ (8) over-cry

開封
評価:☆☆☆☆☆
 土御門夏目は男だった。その事実は倉橋京子に衝撃を与えた。必然、彼女の初恋の相手は土御門春虎ということになるからだ。混乱する倉橋京子は、春虎や夏目だけでなく、阿刀冬児や百枝天馬ともまともに顔を合わせられない。そんな彼女がうずくまる非常階段を、大連寺鈴鹿が訪れる。
 一方、天海大善失踪後の陰陽庁は、長官の倉橋源司の私物化する組織となっていた。修祓司令室長の宮地磐夫や独立祓魔官の弓削麻里を派遣し、土御門宗家の土御門泰純や、土御門分家の土御門鷹寛、土御門千鶴を拘束し、烏羽を手に入れようとする。

 いよいよきな臭くなり、自主退院しようとする大友陣の前に、蘆屋道満が現れ、彼に勝者の褒美を取らせようとする。そして道満の元から去った早乙女涼は、角行鬼との接触を図っていた。
 暴走するお姫さま相馬多軌子の行動が、春虎や夏目の生活を一変させる。

東京レイヴンズ (7) DARKNESS_EMERGE

核心
評価:☆☆☆☆☆
 「烏羽織」を求めて陰陽塾と陰陽庁を同時襲撃した蘆屋道満と、独立祓魔官の木暮禅次朗らの協力を得ながらもほぼ単独で道満を退けた大友陣との呪術合戦の有り様を見て、土御門春虎の意識は大きく変化した。ところが、土御門夏目、阿刀冬児、倉橋京子、百枝天馬、大連寺鈴鹿ら、同じ情景を見ていたはずの面々は、春虎ほど衝撃を受けていない様子だ。自分は未だ呪術の本質を見極めることができない。春虎は自分に対する強いいらだちを感じる。
 そんな陰陽塾の外側では、陰陽庁による、権力拡大の動きが始まっていた。大規模霊災に対抗する権限を獲得するための法改正、そして主導権獲得のための目立つ実績をあげることだ。その手段となったのが、双角会撲滅作戦だ。呪術犯罪捜査部部長の天海大善を戦闘に、内部の背信者摘発に本腰を入れはじめる。

 モヤモヤを抱える春虎の前に現れた、陰陽塾の生徒だという相馬多軌子の存在は、春虎たちを陰陽師の世界に秘められた事柄へとアクセスさせる大きな切っ掛けとなる。そして、単なる一学生としてではなく、呪術の世界に生きるものとしての覚悟を求められることになるのだった。

東京レイヴンズ (6) Black Shaman ASSAULT

逡巡を吹き飛ばす混乱
評価:☆☆☆☆☆
 陰陽塾実技合宿の帰りのバスの中で土御門春虎が抱いた疑問、北斗の正体は土御門夏目なのではないかという疑問は、春虎の夏目に対する態度を不審なものにさせていた。そしてそれに気づいた夏目の態度もおかしくなり、仲良しグループの空気は不穏なものをはらみはじめる。
 それに呼応したわけではないだろうが、陰陽庁には蘆屋道満から「烏羽」を奪うという予告状が届く。陰陽庁は、天海大善を筆頭に、鉄壁の迎撃態勢を築くのだが、独立祓魔官の木暮禅次朗は不安を抱いていた。大友陣と同じく同期の早乙女から告げられた、「烏羽」の本物は陰陽塾にあるという言葉がその根拠だ。

 春虎や夏目、阿刀冬児、倉橋京子、大連寺鈴鹿らと共に実技の特訓に励む百枝天馬は、実家からのプレッシャーと、自身の上達の遅さ、そして取り巻く環境の変化にギャップを感じ、不安に思っていた。そんな彼のもとを、呪術犯罪捜査官の比良田篤祢が訪問する。

 北斗と夏目に対する気持ちのズレで揺れる春虎の葛藤と、自身の才能の無さというものに悩む天馬。そしてそんな彼らを見守る大友陣らの大人たちが登場する日常は、蘆屋道満の出現により、混沌と強力な術が乱舞する世界に飲み込まれてしまう。
 雛たちは一挙に頂点の世界の景色を強制的に見せられ、無意識の選択を迫られることになった。はるか頂を目指して進み続けるのか、あるいはそれに背を向けるのか。ただし、頂に至る道はひとつとは限らない。

東京レイヴンズ (5) days in nest II & GIRL AGAIN

塾生たちのキャンプ
評価:☆☆☆☆☆
 陰陽塾の日常系のエピソード短編4話と、実技合宿に出かけた土御門春虎、土御門夏目、阿刀冬児らと、倉橋京子、百枝天馬、そして大連寺鈴鹿らの交流を描くエピソードで構成されている。比較的穏やかな展開ではあるが彼ら彼女らの精神的にはちっとも穏やかではない、本音のぶつかり合いが生じる展開となっている。

 そしていよいよ、土御門本家や分家の当主たちの立場も少しずつ明らかになり、雛たちを巡る大人たちの物語となりつつあるようではある。

東京レイヴンズ (4) GIRL RETURN & days in nest I

春の嵐
評価:☆☆☆☆☆
 土御門夏目や阿刀冬児だけでなく、土御門春虎も無事に陰陽塾二年生に進級した。晴れて後輩が出来る入塾式の日、塾長の倉橋美代に紹介されて新入生として現れたのは、あの大連寺鈴鹿だった。独立祓魔官の木暮禅次朗は講師の大友陣に、入塾後の大連寺鈴鹿の身柄を託す。
 大連寺鈴鹿の意外な攻撃を直接的に受けた土御門春虎のみならず、土御門夏目も彼女の登場には不安を感じていた。なぜなら、男子生徒として通う夏目が巫女服を着て明らかに女子であることを、彼女は目撃しているからだ。夏目は、鈴鹿から身を隠そうと必死になる。

 そんな長編の他に、陰陽塾での日々を描く短編を4本収録。男子寮寮母の富士野真子と女子寮寮母の木府亜子、春虎をデートに誘う上級生の木ノ下純などが登場する。

東京レイヴンズ (3) cHImAirA DanCE

大人に振り回される少年少女
評価:☆☆☆☆☆
 土御門春虎が土御門夏目が通う陰陽塾に入学して半年が過ぎた。もうまもなく進級テストを迎えるため、夏目から必死で知識を詰め込まれる春虎だが、ちっともその成果は見られない。
 起死回生の実技試験を目前に控え、阿刀冬児は塾長の倉橋美代に呼び出しを受ける。それは冬児に次の実技試験の課題に関する心構えをさせるものだった。

 一方、講師の大友陣は、古巣の陰陽庁呪術捜査部部長の天海大善から呼び出しを受ける。それは、二年前の霊的災害を引き起こしたとある組織の残党が再び活動を開始したことを知らせるものだった。そしてそれは、冬児に試練をもたらすことになる。

 新たな十二神将として、独立祓魔官の木暮禅次朗や鏡伶路という、独特のキャラクターが登場して、夏目の周囲をかき回し始める。そんな大人に振り回される少年少女の奮闘がキモだ。

東京レイヴンズ (2) RAVEN゛s NEST

嫉妬と猜疑
評価:☆☆☆☆☆
 土御門春虎は土御門夏目の式神となり、東京の陰陽塾で陰陽師を目指すことを決めた。なぜか一緒に入学することになった阿刀冬児と共に陰陽塾の門をくぐった春虎は、塾長の倉橋美代や大友陣から茨の道が待っていることを告げられる。
 それを裏打ちするように、転入の挨拶をした春虎に対し、倉橋京子が牙をむく。冬児は大人しそうなクラスメイトの百枝天馬を抱き込み事情を聞き出すが、その努力もむなしく、春虎が連れてきた護法式の式神コンが美代にドスを突きつけたことで、いきなり式神同士の勝負をすることになってしまったのだ。

 春虎の転入のゴタゴタを通じて、夏目が陰陽界で置かれている現状を説明している。ただのクラス内でのいざこざは、夏目が特別な存在であることで、ドンドン拡大していくのだ。
 それでも、春虎は陰陽塾という場所でも、これまでと同じような日常を確保しつつ、陰陽師を目指して奮闘する。

東京レイヴンズ (1) SHAMAN*CLAN

日常を非日常へビルトイン
評価:☆☆☆☆☆
 陰陽師の名門である土御門家の分家の嫡男である土御門春虎は、本家の跡継ぎである土御門夏目と幼いころにある約束を交わした。それは、古いしきたりに従い、春虎が夏目の式神になるというものだ。だが、春虎に鬼見の才能がなかったことからその約束はいつしか薄れ、春虎は普通高校に進学し、夏目は東京の陰陽塾へと旅立っていった。
 そして土御門春虎は、中学からの付き合いの元気少女の北斗や、霊的災害の被害者である鬼見の才を持つ阿刀冬児と共に、普通の高校生らしい、当たり前の日常を送っていた。しかし、夏祭りの日、陰陽庁祓魔局所属の陰陽師のトップである国家一級陰陽師、通称十二神将の一人である「神童」大連寺鈴鹿がやってきたことで、その日常は終わりを告げる。

 土御門の先祖であり、飛車丸や角行鬼という式神を使役していた陰陽術の中興の祖ともいうべき土御門夜光が戦争中に起こした霊的災害を再現し、ある目的を果たしたい大連寺鈴鹿は、春虎を夏目と誤認して接触を図ってくる。そこに、彼女を捕えるべくやって来た祓魔官との戦闘が発生し、その戦いの中に巻き込まれていくのだった。

 北斗というキャラクターを介在させて構築した人間関係を引き継ぐという構成が面白い。明らかに読者に情報を開示ながらも、キャラクター間の情報の非対称性を自然に演出することができている。そして、結果的にはキャラクターの増減をすることなく、まるでキャラクターが増減したかのような効果をもたらしているところも面白い。そこにはドラマがある。
 言って見れば今巻は導入で、次巻からが本来の物語なのだろうが、連続する物語でありながら、導入部分を独立した日常の物語としたところに演出の妙がある。

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