朝倉勲作品の書評/レビュー

ファーレンハイト9999 (2)

男の取り合い
評価:☆☆☆☆★
 奏手イリナ特級予備巡査にライバル心をむき出しにする迅早下風雅中級予備巡査が着任し、入院中のイリナに代わり、維刀臥人下級予備巡査とバディを組むことになる。
 どちらが臥人とバディを組むかの決着をつけるため、一日交替でバディを組むことになった彼ら。そしてある押収現場で不審な行動を見せていた生島醍醐という男を職務質問したところ、七丁の銃器で構成された巨大銃によりハチの巣にされそうになる。

ファーレンハイト9999

オタク戦争
評価:☆☆☆☆★
 オタクが引き起こした虐殺事件に対する衝撃は、日本政府をオタク廃絶へと向かわせた。オタク品の単純所持を禁止し、それを取り締まるために警視庁焚書課を設立、強権で取締りを行い、社会の多くはそれを歓迎している。
 警視庁焚書課の高校生捜査官である維刀臥人は、上司である中学生の奏手イリナと共に、アニメ、漫画、ゲーム、ラノベ、フィギュア等の取り締まりを行っている。このため、彼の高校での立場は悪く、棗椰子をはじめとして彼に批判的だ。しかし実は、彼は白亜の聖堂騎士エルガットとして、オタクを守る活動を行っているスパイでもあるのだ。

 そんなエルガットの前に、レディ・パルムを名乗る人物が現れ、オタク文化規制撤廃を掲げる「東のサン・キュロット」が核武装しているという情報をもたらす。

 第13回SD小説新人賞大賞受賞作だ。

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