阿澄森羅作品の書評/レビュー

諸事万端相談所まるなげ堂の事件簿

裏稼業ゆえに
評価:☆☆☆★★
 幼少の頃、バスジャック犯に両親と妹を殺された新見真哉は、その時に他者の悪意を感じる能力を得て、今はまるなげ堂という裏稼業でトラブル処理をしている。三井影司と共に、鳥元圭祐という金持ちのボンボンが薬漬けにして殺した副島麻紀という大学生の死体を処理に向かったところ、そこでイースタニアという麻薬を発見する。
 副島麻紀の友人であり、新見真哉の高校時代の後輩である朝霧響との再会や、バスジャック犯から助けてくれた、永遠に成長しない見た目は幼女のアラサー女性である車塚小夜との邂逅から、事態は四百年前の涯全という呪術師が残した呪いとつながっていく。

 第24回ファンタジア大賞ラノベ文芸賞受賞作「イラナイチカラ」を改題改稿。倫理観がずれている感じがするので、メジャーにはならなそう。

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