バカとテストと召喚獣 (7.5)(井上堅二)の書評/レビュー


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バカとテストと召喚獣 (7.5)

四話四様の色調
評価:☆☆☆☆☆
 男子同士のちょっとした賭けトランプが、いつの間にか霧島&姫路を相手とする尊厳をかけた闘いに変化していく「僕とダウトと男の尊厳」。学園長の実験により、本音をダダ漏れさせるようになった召喚獣を巡る駆け引きを描く「僕とホンネと召喚獣」。ついに姫路の料理の犠牲者が女子組にも拡大?の「僕と福引と闇の鍋」。ドイツから帰国したばかりで日本語に苦労する島田と吉井の出会いを描く「ウチと日本と知らない言葉」の4本の短編を収録。

 召喚獣というツールを介してはいるけれど、日常のちょっとした出来事を面白おかしく描くことが多いので、長編よりも短編の方が合っているような気がする。徹底的にバカバカしい話や、ちょっとまじめな話など、1冊で色々な話が読めるところも、短編の良いところだろう。
 今後の展開に大きな影響を与えるのは3本目、吉井の吉井らしさが表れているのは4本目の話だと思う。

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