バカとテストと召喚獣 (10)(井上堅二)の書評/レビュー


 バカとテストと召喚獣 (10)(井上堅二)の書評/レビューを掲載しています。

関連作品の書評/レビュー
バカとテストと召喚獣 (9.5) バカとテストと召喚獣 (10) バカとテストと召喚獣 (10.5)

バカとテストと召喚獣 (10)

ようやく見えた頂で
評価:☆☆☆☆☆
 Fクラスの半年越しの悲願であるAクラス越えの準備が整った。あとは実際の試召戦争で勝つだけだ。坂本雄二はそのための最後の詰めに余念がない。しかし吉井明久にはいくつか心配事があった。あのキスから姫路瑞希とまともに会話が出来ておらず、しかも、三年主席の高城と小暮が瑞希に執着している。そして島田美波は、リンネ・クラインを以上に警戒している。でも、この戦争には勝たなければならない。
 ついに、AクラスとFクラスの試召戦争の火ぶたは切って落とされた!坂本はFクラス特有の裏ワザを駆使して戦況を有利にしようとするのだが、その作戦は霧島翔子に見透かされ、逆に罠を仕掛けられる展開となってしまう。そしてその影では、色々と暗躍する人々が…。その結末は?

 吉井に対して一歩踏み出したかに見えた瑞希だったが、高城先輩の介入によって、思わぬ方向に流されていこうとしている。吉井はそのことには気づかないのだが、直観的に瑞希を心配しているみたい。
 一方、努力しても報われない感じの美波の方は、吉井への思いをドイツ語で綴った日記を落してしまい、その回収に神経をすり減らしていた。良い子なのに、どうしてこう、残念な方に向かっちゃうんだろう?

 こんなヒロインたちに対し、吉井明久はきっちりと男を見せることが出来るのか?バカの一念、壁を貫く?な展開となっている。
 それにしても、最後の幕切れは実際に学園であったら暴動ものだね。社会では良くあることかもしれんけど。

井上堅二作品の書評一覧

ホーム
inserted by FC2 system