五十嵐雄策作品の書評/レビュー

 五十嵐雄策さんの作品の書評/レビューを掲載しています。

花屋敷澄花の聖地巡礼 (2)

ほんの少しのすれ違い
評価:☆☆☆★★
 七年ぶりに引きこもる花屋敷澄花を外に連れ出し、ついには高校に復帰させた柏崎行人だったが、問題は未だ解決したわけではなかった。ある日突然やってきた、しかも重度のひきこもりでツンデラックスな花屋敷澄花が、簡単にクラスに溶け込める訳もないのだ。
 花屋敷澄花のクラスメイトに紹介し仲良くできるように下地を作っても、ツンデラックスな発言で敬遠させてしまい、結局は柏崎行人のもとに入り浸ることになってしまう。

 そんな状況を憂慮した柏崎行人は一計を案じるのだった。そして、花屋敷澄花と星崎夏奈に間に横たわるちょっとした行き違いにも介入する。

花屋敷澄花の聖地巡礼

ひきこもりの聖地巡礼
評価:☆☆☆★★
 私立桐葉学園高校の一年生である柏崎行人は、高校になってからの友人である星崎夏奈にお願いされ、入学以来一度も登校していない花屋敷澄花の家に一人で遊びに行くことになった。家政婦のお姉さん美奈衣に案内されて向かった部屋にいたのは、こたつをかぶってジオラマの前で自分の人形を操り、聖地巡礼の模様を中継する少女だった。
 7年間も外に出たことがなく、実際の聖地巡礼の代わりに自作した聖地ジオラマを自作人形で巡礼する彼女に興味を持った柏崎行人は、花屋敷澄花にジオラマ製作の手伝いを申し出る。そんな交流をするうちに柏崎行人に信頼を寄せるようになった花屋敷澄花は、意を決して本当の聖地巡礼に出る決意をするのだった。

 ラノベやアニメの聖地を巡礼するお話。今回はそこに至るまでの要素があったけれど…。

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