飯倉九郎作品の書評/レビュー

カラクリ・ノーフェイス

正義のありどころ
評価:☆☆☆★★
 可変機巧(オートマタ)を装備した警察機巧隊によって新たな時代が切り開かれていく世界において、古臭いからくり稼業を継ぐために家に縛り付けられている絢吊透過。それを押し付ける父親に反発し、自らの才能を信じて飛び出したいと思いつつもできず、警察機巧隊に採用された幼馴染の四条静琉華に嫉妬を感じていた。
 そんなある日、神堂院櫛名(クシナ)という少女が父親を訪ねてきた直後、国防軍トップである八傀儡の一人、天城寺正嶺が訪ねてくる。彼から父親が八傀儡の操る人型機巧兵器(ピグマリオン)の開発者であると聞かされ、アンティキティラの歯車というテロリストが父親を狙っていると知らされた直後、彼の家は襲撃を受け、父親は殺されてしまうのだった。

 父殺しの濡れ衣を着せられた絢吊透過は、御神木・白神樹から作られたからくり人形のミソギに助けられ難を逃れる。そんな逃亡生活の中、幼馴染の四条静琉華が立ちふさがる。果たして真実はどこにあるのか?

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