大谷久の書評／レビュー
大谷久の書評／レビューを掲載しています。
罪都B×B
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人狼という超能力を持つ人間たちが暴れまわり、治安が崩壊した都市ザイト。その街で、人間である姫草メロウは、人狼を絶滅させるゲームに参戦しようとしている。その武器は、3年前に彼が身につけることになった、人狼にだけ効く電撃能力と、パートナーとした人狼である百合原ヒツジ。彼らが狙うのは、人狼の頂点に君臨するツヴァイ。
そんな彼に、同じ学校に通う美少女・静森カガミが接触してくる。彼女の目的とは…？
禁書のアクセラレーターを目指して失敗した感じかも。読んでいてずっと眠かった。
いばらの呪い師 (3) 侵略、少年結社ウサギ団
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少年結社ウサギ団の襲撃を受ける帝都。そして帝都の王室内でも政変がおこり、摂政についた火具夜親王は帝都治安維持局を私兵化し、それに反対する桜下卿を鬼灯機関司令から解任されてしまう。しかも摂政には、ウサギ団と裏で手を結んでいるという噂が…。
組織からのバックアップもなく、個人として帝都を守るための戦いに臨むことになった桜下卿、病葉姉弟、釈迦堂こるりたち。その前には強力な敵が立ちふさがる！
一言でいえば打ち切りエンドに近い。俺たちの戦いはまだまだ続くという感じ。ただ、病葉姉弟や釈迦堂こるりの関係にひとつの区切りをつける展開にはなっている。
戦い自体は、大体２巻と同じ様な印象を受けた。
いばらの呪い師 (2) 病葉兄妹対墓場博士
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三日月卿事件で帝都治安維持局鬼灯機関司令の桜下屍人に借りを作った病葉久郎は、異能力犯罪者を収監した怪賊城の掃除番にかり出される。そこで再会したのは、かつては鬼灯機関の一員でありながら、帝都を火災地獄に叩き込んだ犯罪者、墓場影郎だった。
その直後に起こる、昏睡状態だった病葉夕日の失踪事件、そして連続放火事件。夕日を探しに行こうとした久郎の前に立ちふさがったのは、警察庁オカルト事件専門の千燈機関司令の雨宮くららだった。
そして鬼灯機関に下される一時活動停止の決定。久郎は、屍人の秘書・常磐思夜の影ながらのサポートや、小箱小鳩の協力、釈迦堂こるりのサポートを受けながら、夕日探索を非合法に行うこととなる。千燈機関の妨害を排しながらたどり着いた先で知る、帝都を狙う秘密結社の存在とは。
前巻に比べて呪術が飛躍的に進歩した病葉久郎が普通に活躍します。以前に比べると無茶苦茶感は少し減り、残虐さが加わって、荒唐無稽感が増した感じ。主人公が弱いけれど頑張るところが特徴的だったのに、中途半端に力をつけてしまうと、設定の特異性だけが目立つようになってしまった気がする。
次巻は少年結社ウサギ団というのが敵として登場するみたいです。
いばらの呪い師 病葉兄妹対怪人三日月卿
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怪人二重面相が活躍していそうな世界観。
ほとんど無能な呪い師である病葉久郎は、オカルトによる帝都防衛を担う鬼灯機関の司令である桜下屍人の下僕としてこき使われていた。彼の狙いは、久郎の妹であり病葉呪術最高の使い手である夕日をして事件解決に充たらしめること。
しかし、この妹は兄は大好きだが他の人間は嫌いで常に暴走して被害を大きくしてしまうという欠点も持っている。いかに彼女を上手くコントロールできるかが久郎の腕の見せ所。
今回彼らが対峙するのは、帝都を騒がす怪人三日月卿。「絶対言語」という言葉を現実に変える力を操る怪盗だ。
甘いものに目がない魔女や理不尽な上司など、一筋縄ではいかない人間に囲まれる中で、久郎に活躍の余地はあるのか？
ほとんど遊び心とネタで構成しているようでありながら、少し心の闇のようなものにも触れたりする。絶対無敵のようでありながら、その力では本当に望むものは手に入れられない。ドタバタ喜劇でありながら、どこか病んでもいる。
役者の配置はできているので同様のパターンで続巻は出そう。でも、最終的にどこに着地するのかはまだ見えない。
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