小川淳次郎の書評/レビュー


 小川淳次郎の書評/レビューを掲載しています。

百億の魔女 (2)

よく分からないままとりあえず殺す
評価:☆☆☆★★
 3年前以前の記憶を失っている神鳥零次は、幼馴染の無道風子と共に、魔女の国アルカディアの王を決める魔女姫戦争に巻き込まれることになった。彼らが、全て集めると王になれるというワルプルガ縁の品を持っているからだ。
 零次の中にいる悪魔ウルザ・クロノスを殺すために来日したアテネ・アクロポリスとベルザンディ・クロノスを追い返し、情報を集めるために近所にいる魔女姫だという少女の本多P奈に会いに出かけたところ、アンリ・パルテノス、那由多、ドラゴンという3人組の襲撃を受ける。

 未だタイトルの由来は仄めかす以上には分からず。いったい、最低何冊書かせてもらえる約束で書いているのであろうか?あと、ほぼ全てのキャラクターが土佐弁になったことには、何か意味があるのだろうか?

百億の魔女

魔女たちの継承者
評価:☆☆★★★
 三年前から記憶を無くしている神鳥零次は、幼馴染だという無道風子の家で暮している。風子に振り回され、記憶が無いながらも自然な生活をしていた零次だったが、アテネ・アクロポリスとベルザンディ・クロノスという留学生が来たことで、その生活は崩れ去ってしまう。
 魔女の国アクロポリスの指導者層であるワルプルギスの夜の命令でやって来たアテネたちの目的は、零次の中にいる悪魔ウルザ・クロノスを消滅させることだ。そのためには、零次ごと殺さなければならない。加えて、零次は聖人ワルプルガの遺品を持ち、王位継承者を決定する魔女姫戦争の参加者でもあるらしい。

 何も知らないまま、真っ二つに切られる寸前、零次を助けたのは、同じく魔女姫戦争の参加者である無道風子だった。

 以前は三三珂というペンネームでライトノベルを書いていたらしい。文章が分かりにくく、ひどく読みにくい。零次と風子の関係も、あったんだかなかったんだかはっきりしないのがムズムズする。仄めかすならもっと文学的にやって欲しいし、露骨にやるならはっきりさせて欲しい。中途半端過ぎる。
 そもそも、タイトルが意味不明なんだよなあ。

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