高瀬ききゆ作品の書評/レビュー

僕が七不思議になったわけ

生きているけど七不思議
評価:☆☆☆☆★
 三年B組の中崎夕也は、忘れ物の携帯電話を取りに行った卒業式後の深夜の学校で、七不思議を統括する存在のテンコに出会う。七不思議に欠番が出たというテンコは、その交代時間にたまたま居合わせた中崎夕也を、仮の七不思議に登録してしまう。
 仮の七不思議となった代償に、他の七不思議の能力を借りる資格を得た中崎夕也は、自分が居場所にしていた小部屋から見下ろす場所にいた少女の携帯電話のメールを盗み見て、彼女が何者かに脅迫されているのを知るのだった。

 そんな事件を始まりとして、姉の朝倉咲紀を事故で亡くしたクラスメイト朝倉香穂と話すようになった中崎夕也は、学園の七不思議として行動することになる。

 第20回電撃小説大賞金賞受賞作「三年B組 中崎くん(仮)」を改題。帯は書き過ぎ。

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