星図詠のリーナ (3)
- 物語は一区切り
- 評価:☆☆☆☆★
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イーデン第五王女リーナと異母姉の第四王女パルヴィは、海図作成と航海術の勉強のため、海洋貿易で繁栄する隣国ビクラードを訪問する。道中はパルヴィと一緒で買い食いもできず息がつまるように感じるリーナに対し、パルヴィは素直になれないお姉さんの本領を発揮してリーナをいじめてしまうところが可愛らしい。
ようやくたどり着いたビクラードでは、連日のパーティに明け暮れ、本来の目的を達成することができない。イーデンが中原を制覇したことで海運貿易の相対的価値が下がり不満を抱くビクラード国王アルディウスは、これ以上イーデンが力をつけることを防ぐため、のらりくらりと彼女たちの要望をかわしているのだ。
そこでパルヴィは、自分たちとバールを利用して、相手方の弱点を色仕掛けで攻め、目的を達しようとするのだった。
今回は陸から少し離れて海の上の冒険なので帆船と海賊が出てくる。物語全体の背景に迫る部分としては、星図詠の謎を教えてくれる竜も登場する。
前半にはほとんど初めて王女さま活動をするリーナの姿があり、後半には冒険で活躍するパルヴィの姿がある。それぞれがお互いの生き方を少しずつ学んだのかも知れない。
今回で物語は一区切りのようで、最後に色々なものを無理矢理まとめてしまっているのが寂しい。続編を出してもらえれば良いのだけれど…。
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星図詠のリーナ (3)(川口士)の書評/レビュー
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