漂う書庫のヴェルテ・テラ (4) 断罪星導師(川口士)の書評/レビュー


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漂う書庫のヴェルテ・テラ (4)

聖堂の敵とみなされたジグウォル
評価:☆☆☆☆★
 聖堂内で焚書の妨害活動を開始したジグウォルは、破竹の快進撃を続けていた。ついに司祭ではなく司教も倒されるという事態に至り、3名の枢機卿は事態打開のための策を実行に移す。
 その頃ジグウォルは、五賢七書の次なる一冊の手がかりを求めて、ソコートとデルミッシュの師アルトメルンのもとを訪れていた。アルトメルンに復讐の虚しさを諭され、そして実力で打ちのめされるジグウォル。

 そんな彼に会うため、ジグウォルを兄の敵と狙うサリナがやって来る。そこに、彼女やリシェルを逆恨みするルーグラムが、枢機卿から授けられた天符を携えて現れるのだった。天使と名乗る異形の存在に隠された秘密とは何か。
 一方、ジグウォルを助けて以降、聖堂内で冷や飯を食らっていたリシェルは、ラフィ抹殺の命を受け、プルガトリア王国に入国する。そして彼女も異形の天使との出会いを果たすのだった。

 第二部では、地道な五賢七書を集める旅から一転、本格的に策動を始めた聖堂が次々と打って来る手によって、ジグウォルや、彼の仲間・知人たちが様々な事件に巻き込まれていきます。そして最後には、ジグウォルを快く送り出してくれた女王アンジェリナにもその魔の手が…。
 歴史の闇に閉ざされてきた神と人との真実、物語の根幹にあるものが徐々に明らかになって行きます。

 最後についている規制反対声明文みたいなものが、社会批判的で面白い。

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