アクセル・ワールド (5) 星影の浮き橋(川原礫)の書評/レビュー


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アクセル・ワールド (5) 星影の浮き橋

伏線を張り回収をする
評価:☆☆☆☆★
 ネガ・ネビュラスに復帰したものの、自らに課した心の束縛のため強化外装を使えないスカイ・レイカー。彼女に何とか翼を取り戻してもらいたいと考えるヒロユキは、ブレイン・バーストのミッション・イベントを利用することを思いつく。それは、軌道エレベータで繰り広げられるレースだった。
 街に出たり家に居たりするだけで引き起こされる各種イベントの中で、ヒロユキは心理カウンセラーのごとき活躍で、出会う人の心の欠落を埋めるための行動を起こす。しかし、そんなヒロユキの中にも、彼女達に劣らない大きな負の感情が潜んでいる。
 安定のため王たちが隠していた秘密が暴かれる時、ブレイン・バーストの世界はまた違った側面を見せるのだろう。

 1冊の中で伏線を張り回収をするのは、きっちり完結している感じがして好印象。でも、世界に大きな影響を与えている六王たちが登場しないと、役者が足りなくて大きな変革は起きない気がしてしまう。

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