アクセル・ワールド (11) 超硬の狼(川原礫)の書評/レビュー


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アクセル・ワールド (11) 超硬の狼

絡み合う課題、解け始める謎
評価:☆☆☆☆☆
 有田春雪のアバターであるシルバー・クロウに寄生していた災禍の鎧を、帝城の封印から解放した四埜宮謡のアバターであるアーダー・メイデンの力で解除したことで、ようやくハルユキの嫌疑は晴れた。そして手のひらを返したように、シルバー・クロウを大天使メタトロン排除の先鋒とするため、彼に《理論鏡面》アビリティを獲得するように依頼される。
 黒雪姫や倉崎楓子のお手製のカレーを食べさせることで上月由仁子に協力を依頼し、ハルユキの特訓が始められたのだが、その進捗ははかばかしくない。何十回もスカーレット・レインのレーザー攻撃を受けて蒸発し、徹底的に打ちのめされたハルユキに、かつて《理論鏡面》を会得していたのは四埜宮謡の“親”であるとニコは告げる。

 翌日、謡にその話をぶつけたハルユキは、彼女の兄である竟也にまつわる事故と、謡が声を失った理由を知ることになる。そしてその帰り道、ウルフラム・サーベラスというニュービーとデュエルすることになったハルユキは、またもや挫折を味わうことになるのだった。

 大概予想通りかも知れないが、再びつづくで締められる。一個のことに相対しているうちに次のイベントが発生し、それぞれが絡み合いながら、結局どちらも解決は持ち越しになるという構成だ。まあはじめから、複数巻のエピソードだと思っていれば良いのだろう。
 それはそれとして、竟也はバーストリンカーだったのだから、その瞬間にバースト・リンクすれば良かったのではないかと疑問に思ったり思わなかったり。

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