アクセル・ワールド (12) ―赤の紋章―(川原礫)の書評/レビュー


 アクセル・ワールド (12) ―赤の紋章―(川原礫)の書評/レビューを掲載しています。

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アクセル・ワールド (12) ―赤の紋章―

揺らぐ親子の絆
評価:☆☆☆☆☆
 加速研究会がテイムした神獣級エネミーである大天使メタトロンを攻略するため、シルバー・クロウこと有田春雪は、アーダー・メイデンこと四埜宮謡の兄である四埜宮竟也のアバター「ミラー・マスカー」のアビリティ《理論鏡面》の会得を命じられた。
 ところが、彼の前に現れたニュービー「ウルフラム・サーベラス」、最硬金属のタングステンと、三頭の獣ケルベロスの名を持つアバターと戦うことになり、そのアビリティである《物理無効》を破ることには成功したものの、ケルベロスを思わせる特性をそれが発揮し、戦いは水入りとなった。

 特訓の途中である《理論鏡面》獲得のため、ライム・ベルこと倉嶋千百合が見つけてきたレーザーを放つ小獣級エネミーを利用することにしたのだが、そこでショコラ・パペッターという小レギオンのマスターと知り合うことになり、彼女を手伝って、再びISSキット、そしてシアン・パイルこと黛拓武にそれを渡したマゼンダ・シザーと戦うことになる。

 今巻も次巻に続く終わり方となっている。ようやく、四元素の残る二人の内の一人であるアクア・カレントにも再登場の機会が与えられ、さらには白の王ホワイト・コスモスと黒の王ブラック・ロータスの関係が明らかにされる。また、今回は久しぶりにハルユキより年下の女の子が登場し、ハルユキはペロペロしちゃう。
 短編「空色の翼」を収録。ハルユキの家に黒雪姫が泊まったことを知った倉崎楓子が自分も泊まりたいと脅迫し、ハルユキをその美しい足で誘惑するお話?かも知れない。

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