神山健治作品の書評/レビュー

東のエデン劇場版

ニート革命の成れの果て
評価:☆☆☆☆☆
 日本に降り注いだミサイルを防ぎ、滝沢朗は姿を消してしまった。森美咲はそんな彼を追いかけ、ワシントンに何度も渡りながら、東のエデンを起業していた。そんなある日、内閣総理大臣の飯沼誠二郎が倒れ、彼の私生児として滝沢朗改め飯沼朗の名前が挙がる。森美咲は彼を探すため、ニューヨークへと飛んだ。
 その情報を知ったセレソンたちは、彼女を追うことで滝沢朗を見つけようとする。彼らには、ナンバーナインを捕捉したい、それぞれの理由があった。百億円を与えられ、日本を救うために動くことを強制されたセレソンたち。それぞれの結末が描かれる。

 劇場版アニメ「東のエデン」のノベライズ版。短編として「No.7」を収録。

東のエデン

永遠の遅滞攻撃
評価:☆☆☆☆★
 大学の卒業旅行で訪れたニューヨークから、一人、ワシントンD.C.に足を伸ばした森美咲は、ホワイトハウスにお賽銭を投げようとしているところを警官に見とがめられ、全裸で銃とノブレス携帯を持って歩み寄ってきた男、滝沢朗に助けられた。
 お礼にあげたコートに入れたままにしていたパスポートを取り戻すため、彼の後をつけた美咲は、なんやかんやとそのまま日本に帰国することになり、内定者面談もすっぽかして、彼について行くことにしてします。ところが彼は、迂闊な月曜日という、都心にミサイルを落とした事件の犯人かも知れなかったのだ。

 アニメ「東のエデン」のノベライズ版。Blu-rayプレミアム・エディション特典の短編「迂闊な月曜日―ミサイル難民の生活」「THE COLD BLUE」「落日」「空気の中のゴースト」「楽園からの脱出 EDEN OF THE "MIDDLE" EAST」を収録。

ホーム
inserted by FC2 system