河里一伸作品の書評/レビュー

おんせん部!

欲望をぶつけろ!
評価:☆☆★★★
 温戦(おんせん)。それは、江戸時代、老中・松平定信が下した混浴禁止令により欲望を募らせた男子と、そんなあほな男子を手玉にとって貢がせようとした女子の利害が一致した結果生み出された、女子風呂覗きを巡る戦いだ。それが現代に至り、男子が勝てば堂々と覗きができ、負ければ旅費一切を男子持ちというスポーツとして発展してきた。

 中学時代に腰を壊した元野球部の高宮健吾は、幼馴染の原田由香に誘われ、おんせん部に入部することになった。腰の治療で湯治に連れて行かれた経験から、単なる温泉巡りの部活だと思っていたところ、温戦をする部活だということを教えられる。
 友達以上恋人未満のあいまいな関係から抜け出したい思いを抱えていた健吾は、由香のあられもない姿を見ることをモチベーションに、おんせんにはまっていくのだが、女子部員は、獅子堂麗那、椎名晴美、重森飛鳥、塚本詩織といずれも美少女ぞろいで、デレっとした顔をしていると由香に怒られることになる。

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