語部マサユキ作品の書評/レビュー

異界の軍師の救国奇譚 (2)

次の転換点
評価:☆☆☆★★
 王女アリーシャ・エモニエの運命を変えるため、第三王女ティアリス・E・カルヴァドス付きの王宮庭師となった転生者の大地耕は、全くチートなどないにもかかわらず、火竜の棲む火山に行かなければならなくなってしまうのだった。

異界の軍師の救国奇譚

オカンの奮闘
評価:☆☆☆☆☆
 モテようとして様々なスキルを身に着けたものの、学校中の女子生徒からオカン扱いされ便利に使いまわされている大地耕は、ある日、目を覚ますと異世界にいた。
 第三王女ティアリス・E・カルヴァドスの護衛魔法剣士キリカ・F・ライラックの紹介で王宮庭師となり、調味料が発達していない世界で美味しい食べ物を作ってメイドたちの信頼を得て、異世界生活を送っていた大地耕だったが、彼を召喚した月の女神ルーチェに叱責されてしまう。

 ルーチェ曰く、魔力が少ないために蔑まれている第三王女が、このままだと戦乱の引き金を引き、血風戦姫との異名を持つ存在になってしまうという。それを阻止すべく、大地耕を召喚したというのだ。
 最初のイベントは、第三王女主催の昼餐会だ。ここに招待される潜在敵国の王女アリーシャ・エモニエのご機嫌を損ねると、大変なことになってしまう。しかも自国の大臣が自己の権勢拡大を狙い、第三王女の失敗を画策している。果たしてオカンはこの事態をどうにかすることができるのか。

 第19回スニーカー大賞特別賞受賞作だ。

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