サクラダリセット (2) WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL(河野裕)の書評/レビュー


 サクラダリセット (2) WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL(河野裕)の書評/レビューを掲載しています。

関連作品の書評/レビュー
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY サクラダリセット (2) WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL サクラダリセット (3) MEMORY in CHILDREN

サクラダリセット (2) WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL

各巻で面白く、かつ、次の展開の伏線にもなっている
評価:☆☆☆☆☆
 八月九日水曜日。マクガフィンが欲しい、という突然の電話を受けた浅井ケイは、佐々野宏幸という人に会うために出向いていた。マクガフィンはただの黒い石にしか見えないが、それを手に入れたものは咲良田中の能力を支配できると言われており、彼はそれを利用して自分の能力を取り戻したいという。彼は、ある少女に能力を封じられていた。その少女の名は岡絵里と言い、ケイが二年前に利用した少女でもある。
 そして時を置かずしてケイと春埼美空の前に現れる、未来を見通す能力を持つ女性。ケイを咲良田に導いた存在でもある彼女の目的はどこにあるのか。

 作中に物語の道筋を表すキーワードがつかわれるのが特徴。前作ではマクガフィンだったし、本作ではスワンプマンがそれに当たる。意味深長に語られるその単語に、読者を引き込む以上の意味はないのかと思いきや、きちんと次の次の展開まで含めて準備されているのがニクい。今回の話を読むと、なぜマクガフィンが咲良田中の能力を支配できるのか、その理由が分かる。
 こう見ると、最低でも3巻まで行かなくては構想を実現できない展開スピードなので、そこまで続けられる自信があったということなのだろうか?また、見方によっては、能力で命を簡単に扱いすぎるという批判も受け得るかも知れない。

   bk1
   
   amazon
   
河野裕作品の書評一覧

ホーム
inserted by FC2 system