小泊フユキ作品の書評/レビュー

魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い

スプーンしかない
評価:☆☆☆★★
 正義の味方を育てるブロックス学園の上位陣は、既に英雄として何度も世界を救っている。第一位《雷王》アルベルト・クレヴィング、第二位《消死の使徒》ディオン・アルザス、第三位《万物の操者》ユリウス・ベルク、第四位《最超の拳》バネス・デュクロス、第五位《清流無濁》マリアンヌ、そして上位五位からは一等落ちるが、第七位《光輝の獅子狗》ステファヌスも有名だ。
 第六位は誰だって?さて、誰だったかな?そんな印象が薄い地位で、上位陣をいかに倒すかに頭を悩ませるのが、スプーン天匙の伝道者であるブルン・オリオルだ。友人のコロナ・フォレス&ソウラ・フォレス姉弟、クライス・ベルンシュタインらと共に特訓に励むものの、上位陣に勝つことは出来ない。

 そんなとき、学園に国家機関アニゴザントスからサロメ・ミスチーフが派遣されてくる。彼女が告げる予言に依れば、今後起こる事態に、スプーン天匙が重要な役割を果たすというのだが…。

 第4回このライトノベルがすごい!大賞金賞&栗山千明賞受賞作品だ。上位陣のキャラクター付けをもう少し丁寧にやらないと分かりにくい。結局のところ、スプーンしか語るべきことがない。

ホーム
inserted by FC2 system