佐々山プラス作品の書評/レビュー

姉は魔法も使えないから、僕が生身で世界を救う。

評価:☆☆☆☆★

ぼくらはみんなアブノーマル

評価:☆☆☆☆★


ハコニワフールズ (2) -恋する妖精-

池の上の軍艦
評価:☆☆☆☆★
 織戸利一とリリネット・ブルーグラスは、同性の親友の様な距離感で関係が安定してしまった。そんな時、伯爵からの依頼で、池に浮かべる軍艦を建造することになった伊座並八千代の手伝いをすることになる。
 互いのことを気遣い過ぎて逆にギクシャクしてしまう二人だったが、生徒会長の有坂栖のアドバイスなどもあり、軍艦建造を楽しめるようになってくる。ところが、もうすぐ完工という時、ハカセの研究所にスパイが侵入してくるのだった。

ハコニワフールズ ―精霊、火炎放射魔、古い顔―

ハチャメチャ
評価:☆☆☆☆★
 年収3千万を超える農家が多数を占めるとある地方。3年前に都会から移り住んできた織戸利一は、日課の夜の散歩中、青瞳青髪の少女と出会う。彼女はリリネット・ブルーグラスと名乗り、自らを精霊種族と言い張るが、どう見ても髪を染めカラコンを入れた日本人の中学生だ。説得に応じない彼女をひとまず放置して帰った織戸利一だったが、翌日、第七児遊館で見た彼女は、首に鎖を巻かれ監禁されていた。

 金余りの農村では、子供たちの自主性が尊重される。彼らは村の各所に建てられた児遊館を拠点とし、グループを作って自由気ままに遊んでいる。その中でも最悪の一人、火炎放射器を背に背負う兄さんに見つかったリリネット・ブルーグラスは、妖精さんとして捕獲されてしまったのだ。
 なんとなく見捨てられず彼女を助けるために尽力することにした織戸利一だったが、兄さんに管理を任されている間に、馬に乗ってサスマタを振るい、憲兵を気取る小学生の伯爵の襲撃を受けてしまい、彼女と手錠でつながれる関係になってしまうのだった。

 従姉の雨ヶ瀬玲子や友人の岩科達彌、影の権力者で寒がりの横山美月、ハカセっぽい伊座並八千代などを巻き込み、田舎を舞台にハチャメチャなカーレースが繰り広げられる。

 第20回電撃小説大賞応募作だ。

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