嵯峨伊緒作品の書評/レビュー

彼女は遺伝子組み換え系

遺物の清算
評価:☆☆☆★★
 著名な生物学者を父に持つ命川景は、父が生み出した技術により作られた人間兵器ムーンチャイルドの生き残りの一人である少女E-0031Cにより自宅を占拠される。彼女は父を脅迫してムーンチャイルドの存在を世間に示そうとしたのだが、父は以前のテロで既に他界していた。
 目的を失った彼女は、とりあえず命川景の家に居候することになる。ムーンチャイルドの取り締まりを行う公安課長を父に持つ同級生の鈴森こころや、ムーンチャイルドの人権を確立しようとテロ活動を繰り広げる武装人形集団のリーダーである天岐稀耶とファナ・ジャルケ、ムーンチャイルドであり寄る辺ないライラ・ユシード、公安に協力するムーンチャイルドのソフィヤ・レオロヴナ・プリズラコワなどと関わりながら、ムーンチャイルドのあるべき姿を求めていく。

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