白鳥士郎作品の書評/レビュー

りゅうおうのおしごと! (10)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★

りゅうおうのおしごと! (9)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★

りゅうおうのおしごと! (8)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★

りゅうおうのおしごと! (7)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★

りゅうおうのおしごと! (6)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★


りゅうおうのおしごと! (5)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★


りゅうおうのおしごと! (4)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★


りゅうおうのおしごと! (3)(西遊棋)

評価:☆☆☆☆★
生石充玉将 山刀伐尽八段

りゅうおうのおしごと! (2)(西遊棋)

もう一人の弟子
評価:☆☆☆☆★
 SM作家の鬼沢談の家に指導対局に出かけた九頭竜八一は、とある男性と出会う。その後、秘書の男鹿ささりに案内されてあった将棋連盟会長の月光聖一と面会した八一は、弟子候補の小学四年生を紹介されるのだった。
 そして出かけた弟子候補の邸宅で、その男性、夜叉神弘天と再会し、孫娘の夜叉神天衣を紹介される。そんな彼女を指導することになった八一だが、あいとの関係が悪化することになり…。

りゅうおうのおしごと!(西遊棋)

若き竜王の内弟子
評価:☆☆☆★★
 16歳で竜王となった九頭竜八一は、スランプにあえいでいた。そんなある日、自宅に帰ると小学三年生の少女が待ち構えていた。その少女、雛鶴あいの目的は、彼の弟子になることだった。
 姉弟子の空銀子には嫌な顔をされながらも、師匠や師匠の娘の清滝桂香の一声で内弟子(仮)になることになった雛鶴あいは、研修会試験を目指しながら、関西将棋連盟の道場で水越澪、貞任綾乃、シャルロット・イゾアールらと知り合いになる。そしてこの出会いが若き竜王にもたらすものとは?

のうりん (11)

若旦那の真実
評価:☆☆☆★★
 若旦那がメスだったことが発覚する。また、「みのにしき」の開発者である尾関二郎氏の紹介があったり。
 そして次巻では木下林檎が問題を起こす。

のうりん (10)

卒業しても農業ができない現実
評価:☆☆☆★★
 ベッキー結婚目前?という話と、生徒たちのインターンシップの話。インターンでは、酪農したり、役場に行ったり、農協に行ったりします。

のうりん (9)

農業高校の古いイメージ破壊
評価:☆☆☆☆★
 田茂農林高校の緑園祭が開幕。初日の体育祭では三年生との決戦となり、二日目からの販売会では学科同士の競争となる。
 畑耕作に対する金上虎於の態度の変化に木下林檎と中沢農が激怒したり、青春を謳歌する中、その日常を破壊すべく、東京から刺客がやってくる。

 今回は農業高校の古いイメージ破壊がテーマ。

のうりん (8)

高校生の日常?
評価:☆☆☆☆★
 修学旅行から戻った畑耕作たちは、授業の課題でブログを開設することになる。木下林檎の余裕を受けて焦りを感じる中沢農は、自分もアイドルになるためネットアイドルデビューを目指すのだが、彼女はネットの闇を熟知していなかった。
 修学旅行の写真を巡っての花園カヲルとの絡みや、鈴木燈の漫画製作のアシスタント作業、宮本林太郎の権力闘争のお手伝い、過真鳥継の水耕栽培メロンと叔父のスーパー農民Kこと校條KEIJIROUとのやり取り、金上虎於のマネーの虎などを収録。今回のホットトピックスはカイヅカイブキとフードデザート問題だ。

のうりん (7)

嫉妬ゆえの中傷
評価:☆☆☆☆★
 岐阜県立田茂農林高等学校は修学旅行前日を迎えた。生産科学科栽培専攻の畑耕作や過真鳥継、中沢農や木下林檎も、それぞれの形で修学旅行の準備を楽しそうに行っている。行き先は沖縄だ。
 飛行機の中ですらトラブルがあり、辿り着いた沖縄の初日はいかにも農業高校生らしい行程が組まれ、ぐったりとしてホテルに辿り着いた翌日。ビーチで良田胡蝶を拝み倒して小さな水着を着てもらったりしたあげく、畑耕作は木下林檎の所属していた事務所の現在のトップアイドル、群雲りくと再会する。

 今回は沖縄で修学旅行なので、ウリミバエの不妊虫放飼法についての言及やらはあるけれど、農業成分は少なめ。代わりに婚期に焦る戸次菜摘(ベッキー)の恐ろしさを垣間見ることができます。

のうりん (6)

未来への選択
評価:☆☆☆☆★
 畑耕作を連れ帰ってアメリカで米を作ろうとする元幼女ジェーン・ナタリー・ハンセンV世がやってきた。さらには中沢農の妹の中沢工もやってきて、騒がしい日常になる。
 今回は、地域に適合した品種の作米や、ブラジル人向け野菜生産の悲哀、TPP参加に伴う農業の変革などが描かれる。

のうりん (5)

経済動物の現実
評価:☆☆☆☆★
 過真鳥継と良田胡蝶が海外研修から帰ってきた。世界に出て同じものを見てきたはずなのに、彼らが得てきた見解はバラバラだ。それを聞いて畑耕作は千々に迷う。
 木下林檎も部活動に参加しなければならなくなり、畑耕作や過真鳥継、中沢農と共に部活動見学をすることにする。たどり着いたのは、現代動物調教研究同好会、良田胡蝶が立ち上げた部活だ。彼女が見せる調教された牛に目を輝かせた林檎は入部を即断、耕作たちも活動に参加することにする。

 その活動の中、耕作たちは経済動物が直面する現実と、それに対する人間のエゴを見せつけられることになるのだった。

 今回は酪農についてかなり真面目に扱っている。前巻までのような、おちょくり感は減った分、これまでのテイストを好んでいた人の中には離れる人も居るかも知れない。
 今回新登場するのは、良田胡蝶のライバル的存在である姉小路千草。次巻はもう一人の寮生であるジェーン・ナタリー・ハンセンV世が登場する模様だ。

のうりん (4)

行っただけじゃ解決しない
評価:☆☆☆☆☆
 過真鳥継と良田胡蝶が海外研修に出かけ、夏休みに入った畑耕作は、中沢農の希望もあって、農の実家のある愛生村に木下林檎を連れて行くことになった。ところが農の実家に隣接して耕作の家が建てられ、結納式の準備の真っ最中。農が妊娠したと嘘をついて家族が信じてしまい、長女の中沢士が立ち上げたNPOのイベント、グリーンツーリズム婚活のモデルケースとして、嘘を突き通さねばならなくなったのだ。
 当然、一緒に行った木下林檎は怒り心頭で、どす黒いオーラを耕作にまき散らしてくる。しかし、三女・四女の中沢工と中沢商と遊んだり、士の立ち上げたNPOの目指す農村のあり方に感心したりして、それなりに楽しい夏休みを送れていたはず。だがそれも、担任の戸次菜摘(ベッキー)が婚活イベントに参加してきたことで、再び阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられることとなる。

 ソープに行け!じゃなくて農家へ行け!と、伝説の青春人生相談のごとく農村へ行ったものの、そこで耕作が見せつけられたのは、直視したくない現実。それはもちろん、農がついた嘘でもあるし、かつて彼が実家を失った経緯でもある。それもまた、農村の真実の一つなのだろう。
 だが、そう言って諦めてしまっては、未来に生きる若者には辛すぎる。閉塞感を打破するため、とにかく周囲の老人たちを説得して新しいことをやろうとする士に対する一助として、耕作は恥も外聞もなく体当たりする。それが家族というものかも知れない。

のうりん (3)

果実を美味しく食べて?
評価:☆☆☆☆★
 岐阜県立田茂農林高等学校生産科学科栽培専攻に木下林檎が転入したのは、かつてアイドルの草壁ゆかとして活躍しているときに、畑耕作が送った野菜に感銘を受けたから…だったはずなのに、実はその大部分は幼なじみの中沢農がやったことだった!
 衝撃の事実に傷心する耕作を、農は幼なじみ=かませ犬の公式を打破するため、優しく慰める。だが、林檎がそれを黙ってみているはずもなかった!ここに、アイドルによるファン籠絡テクニックが示される。

 アラフォー担任の戸次菜摘(ベッキー)は祟り神と化し、牛乳の良田胡蝶はアヘ顔ダブルピースを決め、鈴木燈はたっぷりと腐る。そんな魔界の農業高校に君臨する、日本学校農業クラブ連盟とは何者か?そして、過真鳥継の実父・校條創がやってくるとき何かが起こる!
 あとがきの後のCパートぽい部分も忘れずに。次巻の展開が明かされる。

 おおよそ勢いだけで乗り切ろうという農業学園コメディ。農薬や種の問題では真面目な話もするけどね。

のうりん (2)

リスクは常にそこにある
評価:☆☆☆☆☆
 アイドル・草壁ゆかに実習の農産物を送っていた畑耕作が通う農業高校に、転校生・木下林檎がやって来た。その正体は休業中の草壁ゆか。彼女はなぜか初めから畑耕作に好意を抱いていて、彼の幼なじみの中沢農からはライバル意識を抱かれてしまう。同じ寮に暮らす優等生・過真鳥継は、そんな3人を見守るだけだ。
 彼らが通う生産科学科以外にも、生産工学科、林業工学科、造園科、流通科学科がこの高校には存在する。今回登場するのは、そんな各科の代表たちだ。それぞれの領域を残念な風に特化させたキャラクターたちが自由に暴れまくる。

 半分以上は、ラノベ、マンガ、アニメなどのパロディネタが繰り広げられる、全く農業とは関係のないコメディなのだが、逆に言うと半分程度は、農業にまつわる真面目なネタや、農業に関わる人々の熱い思いを代弁するような部分もある。自然という、人間がコントロールしきれない要素と切っても切れない関係である農業の、痛みの部分も直視しないといけません。
 そしてラストは意外な展開に。これまでの流れって、一体何だったんだ?でもまだまだどう流れるかは分かりません。

 ところで、夢枕獏「陰陽師」が好きなのかな?

のうりん

本質は実も蓋もない
評価:☆☆☆☆☆
 岐阜県立田茂農林高等学校生産科学科栽培専攻の畑耕作には夢がある。原宿でトレンディーな農業をすること。そのとき隣にいるのは、アイドルの草壁ゆかだ。
 でもそれは妄想。彼女とのかかわりは、彼女の健康を気遣って、匿名で黒光りするナスや太いきゅうりを贈ったくらいのもの。実際に隣にいるのは幼なじみの中沢農だし、ここは脱柵した牛が走り回っているような場所だ。しかしそこに、一人の少女、木下林檎が転校して来る。彼女はアイドルを引退した草壁ゆかだった。

 ブーメランパンツで田植えをする過真鳥継や、教室に牛を連れてくる牛乳・良田胡蝶、アラフォーで妄想を垂れ流しにする担任・戸次菜摘(ベッキー)など、農業の前に変態がたくさん。
 そして転校してきた林檎は、なぜか耕作に気があるらしく、幼なじみの農(みのり)とは激しい女の戦いが繰り広げられる。

 畑を荒らす猿を排除するためには、「生存戦略、しましょうか?」。実りを与えてくれる大地には、「ありがとう、そして、ありがとう!」。ジブリ映画のタイトルはなぜかエロくなる。一体締め切りはいつだったのだろう?
 大半は変態なんだけれど、少しは真面目に農業の話もします。

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