じん(自然の敵P)作品の書評/レビュー

カゲロウデイズ IV -the missing children-

明らかになる起源
評価:☆☆☆☆★
 夜中にやってきた鹿野修哉/カノの言葉のせいか、如月伸太郎/シンタローは楯山文乃/アヤノに関する悪夢を見た。シンタローが引きこもりから脱しようとしているのを咎めているのかも知れない。スマホは充電しても榎本貴音/エネが現れない。
 そんな不安を抱えながらも、木戸つぼみ/キドの作る朝食と笑顔に癒やされつつ、シンタローは九ノ瀬遥/コノハや小桜茉莉/マリーとメカクシ団のアジトにいた。

 如月桃/モモが朝比奈日和/ヒヨリを探す雨宮響也/ヒビヤに付き合って出かけ、瀬戸幸助/セトもバイトでいない中、マリーがかつて住んでいた場所の話を聞いたキドとシンタローは、そこに能力の秘密があるかも知れないと期待しつつ、山中の家へと向かう。そこにはマリーの祖母アザミツと祖父キヒコの残した日々の記録があった。

カゲロウデイズ III -the children reason-

あこがれの都会で
評価:☆☆☆☆★
 田舎の子供である雨宮響也は、あこがれの君の朝比奈日和に誘われ、荷物持ちとして都会に出かけることになった。ウキウキ気分で出かけてきたものの、目的地である日和の義兄の楯山研次朗に紹介されたマンションについた途端、彼女はそこにいたコノハに一目ぼれしてしまう。
 如月桃は、病院で長身の青年コノハと争っていた少年ヒビヤを保護し、メカクシ団のアジトへと連れて行く。そして彼から、大切な彼女が行方不明になったと聞かされたモモは、探す手伝いをすることになるのだった。一方、如月伸太郎は、木戸つぼみから目の力が生まれたときの話を聞き、全てに共通する事項があることに気づく。

カゲロウデイズ II -a headphone actor-

最後の日常
評価:☆☆☆☆★
 理事長に良い顔をしたい担任の楯山研次朗がほらを吹いたことがきっかけで、九ノ瀬遥が学園祭の出し物として射的ゲームをやりたいと言い出したため、たった一人のクラスメイトである榎本貴音はそれに付き合うことにする。とはいえ、時間もお金も限られた中では、実際の射的をやることはまず無理。そこで、シューティングゲーム「ヘッドフォンアクター」を自作することになるのだった。
 ゲームの世界では「閃光の舞姫」として有名な榎本貴音と対戦するために、近隣のゲーマーたちが殺到。出し物は盛況のうちに終えることができた。だがそれは、最後の日常でもあったのだ。

カゲロウデイズ -in a daze-

繋がる物語
評価:☆☆☆★★
 二年前から引きこもりを続けている如月シンタローは、自身のパソコンに侵入している電脳少女エネのいたずらでマウスとキーボードを壊してしまい、お盆でネット通販も出来ないことから、久しぶりに外に買い物に行くことにする。
 一方、アイドルをやっている如月桃は、人違いで声をかけてきたキドについて行ってしまい、メカクシ団のアジトでカノとマリーに出会うのだった。そしてマリーが壊してしまったモモの携帯電話を購入するため、外に買い物に出かける。

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