白星敦士作品の書評/レビュー

ブルークロニクル (2)

過去をあっさり許すヒロイン
評価:☆★★★★
 姫島雪を拾い、アレーシャとジョンから彼女が過去人だと教えてもらったリカルは、彼女を両親に合わせるため、一緒に旅に出ることにした。
 道中で立ち寄った緑の地アルカディアで、リカルはリリィという少女と再会する。彼女はリカルが少年暗殺者時代に両親をむごたらしく殺した少女だった。両親を失った少女は、復讐者としてリカルの前に立ったのだ。

 リリィの操る大量のステアクラフトの前に、リカルの命運は尽きると思われた。

ブルークロニクル

荒廃した世界の光
評価:☆☆★★★
 隕石によってボロボロにされた地表に生き残った人類は、バベルという都市を作り生活をしていた。親に売り飛ばされた孤児であり運び屋をする少年リカルは、人型機械ステアクラスト欲しさに怪しげな依頼を受けてしまい、アレーシャとジョンの操るステアクラストの襲撃を受けてしまう。
 自爆して荷物のコンテナと共に何とか逃げ延びたリカルは、その中身が生きた少女であることを知る。その少女の名は姫島雪といった。

 荒廃した世界に似合わない倫理観を持った少女に振り回されながらも、依頼を果たして対価を得るべく彼女と行動を共にするリカルだったが、その結果、この世界の秘密に接することになってしまうのだった。

 第25回ファンタジア大賞読者賞受賞作品だ。

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