シオンの血族 (2) 魔王ミコトと九十億の御名(杉井光)の書評/レビュー


 シオンの血族 (2) 魔王ミコトと九十億の御名(杉井光)の書評/レビューを掲載しています。

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シオンの血族 (2) 魔王ミコトと九十億の御名

ぼけぼけ女教皇に地位を脅かされる有葉
評価:☆☆☆☆★
 紫苑寺ミコトに刻まれた魔名が御子の名だった、すなわち救世主が堕天使だったという事実は、世界中の情報機関に知れ渡った。元々それを知っていた全地普遍教会の司教枢機卿たちは、自分たちの信仰を護るため、神聖四文字計画を発動する。

 一方、魔名が開放されてしまい、神聖拒否反応のため姉の有葉と触れ合えなくなってしまったミコトは、魔名を増やしてまた触れ合えるようにするため、東京カテドラルのシスターたちに会いに訪れる。そこで出会ったのは、ローマ司教、主の代行者、首座使徒の継承者、全地普遍教会の統治者、イタリア半島の首座司教、教皇ソフィア・アングリクス・ビブリオテカリウス2世だった。

 神聖四文字計画の名の下に司教枢機卿たちがシスターたちに施す残虐な実験に心を痛めていたソフィアは、ミコトの誘いに乗って、紫苑寺家に来てしまう。そしてミコトの後宮に入るため、藤堂冬子や和光院静佳に指導を受けるのだった。

 もはやヴァチカンをどう敵にまわそうが知ったこっちゃないという展開。慣れちゃったのかもね。  もう一度、有葉とミコトが触れ合えるようにするために大層派手な展開になりつつも、万魔写本や還肉機関に関する物語も進んでいく。
 そして何とかまとまったかと物語が収束の気配を見せ始めたときに起きる破局。また次に向けての引きがされてしまったので、何とか早めに3巻を刊行していただければと思う。

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