シオンの血族 (3) 魔王ミコトと那由他の十字架(杉井光)の書評/レビュー


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シオンの血族 (3) 魔王ミコトと那由他の十字架

二千年の時の果てに
評価:☆☆☆☆★
 紫苑寺ミコトは、その身に上書きされていた万魔写本を、教皇ソフィアから生じた還肉機関のノウェムにより奪われ、聖痕以外の能力を失ってしまった。さらなる攻撃を避けるため、メイド長・藤堂冬子の計らいで、紫苑寺初音・有葉、和晃院静佳、ソフィアというミコトの妻全員で、南の島にバカンスに行くことになった。
 しかし、事態はその間にも急変していく。全地普遍教会は、廃教皇ベアトリーチェが全ての黒幕であることを知り、その制圧のために動き出す。だが同時に、第三帝国や英国、米国なども動き出し、世界各地は大混乱へと陥っていくのだった。

 正直言って、もはや収拾がつかなくなったとしか思えない展開になった。ポイントポイントでは杉井光の色が出るのだが、それと全体の設定、およびキャラクターの一部があまりにも合わず、どこか違和感が拭えない印象を受けてしまう。ミコトの周囲は杉井光っぽいのだが、そこから離れるほど別の色になっていく気がするのだ。
 まあしかし、何やかんやいいつつ、一応は集結した模様。でも、あまり成功だったとは思えない。特に巻が進めば進むほど。

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