生徒会探偵キリカ (2)
- 一緒にいても思いは色々
- 評価:☆☆☆☆☆
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白樹台学園に入学した牧村日影は、生徒会長の天王寺狐徹に見染められ、会計の聖橋キリカと出会い、八億円の生徒会費を巡る大騒動を乗り越えて、ひかげは生徒会書記としての登用願いを中央議会議長の神林朱鷺子に提出されるところまでたどり着いた。そんなとき、彼は前生徒会書記の柏崎駿と新中学一年生の神林薫と出会うのだった。
新一年生の教科書購入資金を巡る詐欺事件の解決を依頼された生徒会総務執行部探偵としての聖橋キリカがたどり着いた真相を、牧村ひかげはいつものように詐欺的な手法で開示し、探偵には出来ない、関係者全員が不幸にならない結末を辿り寄せる。
そして始まるのは、文化祭実行委員会の委員長選挙だ。生徒会総務への任用を目指して、狐徹から彼女を選挙で勝たせるように、との課題をもらった薫に、ひかげとキリカは協力することになる。しかし、総務、監査、議会が推す候補者たちには誰も一長一短あり、選挙自体が執行出来るかどうか分からない状態になってしまう。
狐徹の生み出した混沌状況を制することで彼女に勝ちたいと思うキリカは、そんな状況に先回りするように奮闘し、薫は分裂した派閥を結びつけようと駆けずり回る。そしてひかげは、その後押しをする一手を思いつくのだが…。
副会長の竹内美園からの積極アピールや、監査委員長の久米田郁乃によるセクハラも健在で、杉井ワールドを展開しつつ、段々とこの作品自体の色が出て来た様な気もする。
生徒会探偵キリカ (2)(杉井光)の書評/レビュー
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