生徒会探偵キリカ (3)(杉井光)の書評/レビュー


 生徒会探偵キリカ (3)(杉井光)の書評/レビューを掲載しています。

関連作品の書評/レビュー
生徒会探偵キリカ (2) 生徒会探偵キリカ (3) 生徒会探偵キリカ (4)

生徒会探偵キリカ (3)

覇道に立ちふさがる者
評価:☆☆☆☆☆
 生徒会予算八億円のマンモス校である白樹台学園の生徒会書記となった牧村日影は、中央議会議長の神林朱鷺子の弟にして中学一年生ながら文化祭実行委員会委員長の座に納まることになった神林薫とルームメイトになった。見た目はおかっぱの少女にしか見えない彼に甲斐甲斐しく世話をしてもらいながら、会計の聖橋キリカらの女子生徒が何かしら理由をつけて部屋に乗り込んでくる日々を過ごしている。
 期末試験も終わり、追試を課せられることになったひかげの許を、風紀委員長の長峰楓花が訪れる。彼女は校内からカンニングを無くすための調査活動の一環で、彼の許を訪れたのだった。誤解による調査とわかり、それで縁が切れるかと思ったのも束の間、情報学科教諭の峰岸から、生徒会総務執行部探偵に対して依頼が届く。それは、試験会場に仕込まれたカンニングアプリに関するものだった。

 生徒会長の天王寺狐徹と副会長の竹内美園の悪のりで、学園のプールで過激な水着を着て男子生徒たちの視線を集める遊びをしていたところ、体育教諭の福原に目をつけられてしまい、学園のプールは男女別利用にされてしまう。そんなとき、女子水泳部の使うプールに、大量のスクール水着がばらまかれるという事件が発生する。
 前生徒会書記にして真性ロリコンの柏崎駿と同様に、先輩でありながら天王寺政権で生徒会広報を務めた伊吹真央が留学から帰還する。そして彼女は、これからひかげがもたらす運命を告げる。それは、監査委員長の久米田郁乃から焚きつけられた火を彼に思い出させるのだった。

 大まかに3つのエピソードを収録した学園探偵ものっぽい杉井的ラブコメ。でも、だんだん主人公の自己主張が出てきている模様だ。私服イラストとか水着イラストとかあります。

杉井光作品の書評一覧

ホーム
inserted by FC2 system