生徒会探偵キリカ (4)(杉井光)の書評/レビュー


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生徒会探偵キリカ (4)

仮初めの敵
評価:☆☆☆☆★
 白樹台学園の体育祭は、体育祭実行委員会ではなく体育教官室により運営されている。体育祭の年間予算は三千万円だ。ここ三年は、体育祭の運営権を賭けて体育科とそれ以外の学科による対抗戦が行われるのが習わしだ。予算編成権の獲得に燃える会計の聖橋キリカと、運営権の奪取に燃える生徒会長の天王寺狐徹、中央議会議長の神林朱鷺子、監査委員長の久米田郁乃の連合軍の前には、どんな敵もひれ伏すと思い込む生徒会書記の牧村日影だったが、現実は厳しく、毎年体育科の前に敗北を喫しているのだ。
 今年こそは勝とうと意気込む面々を見ながら、少し冷ややかな気持ちで会合に臨むヒカゲの前に姿を現した運営委員長は、瀧沢瑠威那という中二病の先輩だった。

 体育科に勝つためのルール変更を目論む生徒会総務の意向を受け、瀧沢瑠威那の許に交渉に赴くことになったヒカゲは、中二病の仮面の下に隠された彼の強かさの匂いをかぎ取る。一方、体育祭の種目は棄権するのがいつものことだというキリカの姿を見て、ヒカゲは彼女がチームの一員となれるような策はないかと思いを巡らし始めるのだった。

 ネタとして小粒な感じなので、もうひとつ楽しめなかった。あと、体育があんまり好きじゃないんじゃないかな?

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