須崎正太郎作品の書評/レビュー

隠岐島千景の大いなる野望 高校生たちが銀行を作り、学校を買収するようです。

リアリティの大いなる欠如
評価:☆☆★★★
 私立光京学園の学生であり、父親がグローバル企業の創業者だったため金持ちだったものの、交通事故死により没落して奨学生となっている出雲光一は、転入してきた金持ちの娘の稲佐浜月夜の横暴に逆らったため、無期停学となってしまう。
 途方に暮れる彼の前に、かつて父親が彼の部下候補として育成していた隠岐島千景が現れる。事情を聞いた彼女は、彼にネット銀行を創業し、学園を買収することを提案するのだった。

 同じように停学になった宍道陽南子や京羅木天馬、日御碕灯を仲間にし、ここに逆転劇が始まる。

 金持ち時代に金によって才能を青田買いし、外国で洗脳するように育てていた少女が戻って来て、ピンチを助けてくれる話。彼がやったことと言えば、親の金を使って札束で嫌な奴の横っ面を叩いたことぐらいだろう。

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