ご主人様は山猫姫 (5) 辺境中堅英雄編(鷹見一幸)の書評/レビュー


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ご主人様は山猫姫 (5) 辺境中堅英雄編

希望的観測と幸運の焦点
評価:☆☆☆☆★
 皇伏龍の策も見切って兵を伏せ、3万の軍勢で侘瑠徒包囲網を敷き終えた沢樹延銘率いる帝国緑軍は、攻城兵器の準備も完了して、外見上は圧倒的優位に立っていた。ただ、その内部には食料不足という大きな不安を抱えていて、士気に影響を及ぼしかねない。
 一方、これまであらゆる奇策を駆使してピンチを切り抜けてきた泉野晴凛たちは、今回も一点豪華主義の作戦を繰り出し、幸運もあって一時的な優位を築くことはできるが、切り札は不発に終わり、最後の決め手がない。ついに最後かというとき、彼らの前に現れたのは…。

 今回はさすがにピンチの状況を作りすぎちゃったのかな、と思う。かなりの幸運と、敵将の自信家的性格から考えるとないような指揮ミスをに助けられた所が多い。もちろん、そこに至るまでに帝国軍に不安材料を積み重ねさせた伏龍の作戦が効いていることは事実ではある。

 戦場にあっても同様に振舞うミーネと晴凛のラブコメはいつも通りだが、シャールも再登場して、こちらの戦況も混沌としている。そして、ミリンの大活躍。
 この巻で戦局は大きなターニングポイントを迎えた。次の戦場はもう少し大きな地図上で繰り広げられることになりそうだ。

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