ご主人様は山猫姫 (6) 辺境双璧英雄編(鷹見一幸)の書評/レビュー


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ご主人様は山猫姫 (6) 辺境双璧英雄編

堕ちた宿敵との決着
評価:☆☆☆☆☆
 侘瑠徒に攻めて来た帝国緑軍を退け、緑軍指揮官の孟旗将軍以下を味方につけることに成功した泉野晴凛と皇伏龍こと神流千斗は、損耗したシムール兵の建て直しを急いでいた。そしてその頃、延声に帰還した沢樹延銘は、直裁官であるのを良いことに、県令の犂山稜世に対し、住民を巻き込んだ作戦を提案していた。
 もはや軍師として落ちるところまで落ちた沢樹を見切った伏龍は、延声内部に混乱を巻き起こすため、晴凛の兄、泉野光凛と、シャン族ミーネ姫のお目付け役のミリンに潜入工作を依頼する。たった二人で敵地に乗り込んだ彼らは無事に帰還できるのか?そしてピンチに急接近?
 侘瑠徒では晴凛の嫁と妻の座を巡って、ミーネ姫とタッケイ族シャール姫の意地の張り合いが繰り広げられる!

 どうやらシリーズは好調の様で、物語はどんどん広がっていっている。
 初めはちっぽけな地方反乱だと思われていた騒動が、ついに帝国中枢でも深刻に捉えられる事態になってきた。帝都の苑山燕鵬も浮き足立ち、一気に北方の人心を離反させる致命的な失策を布告してしまう。そして、動揺は他の地方にも広がり…。
 いよいよ時代が動き始めます。

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