ご主人様は山猫姫 (10) 北域王雄飛編(鷹見一幸)の書評/レビュー


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ご主人様は山猫姫 (10) 北域王雄飛編

少年はいま男になる
評価:☆☆☆☆☆
 苑山燕鳳を排し摂政の菰野盛元を担いだ菰野将阮が、北域王の泉野晴凛に罪をかぶせ、延喜帝国の長嶺帝を暗殺するための行幸を企てていることを察知した皇伏龍こと神流千斗、愛するアンギュトヌス・アイリーンを暗殺予測地点の傍に残し、シャン・クム・ミーネやタッケイ・ラム・シャールを利用した長嶺帝護衛作戦を立案し、暗殺実行犯が来るのを待ち受ける。
 一方、南域反乱軍で軍師として君臨する沢樹延銘は、新兵たちをすり潰して消耗戦を仕掛け、近衛連隊長の泉野聡凛らを擁する帝国軍を疲弊させながら、軍としての経験値を高めていた。その反乱の様子を軟禁されつつ見守るしかない月原弦斉は、かつての自らの罪を後悔するのだった。

 帝国の危機を好機と見たかのごとく、またしても軽装で北域に乗り込んできたシムールのエオル王と長嶺帝の歴史的邂逅が実現するとき、世界は動く。
 皇帝付き女官の紫芹というまたもうるさいキャラを加えつつ、ついに帝国全土に広がった戦乱は、収束に向けての一歩を踏み出し始めた。

 そんなシリアスな状況とは関係なく、シャールによる晴凛誘惑と、それを邪魔するミーネの女の戦いも繰り広げられる。

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