田尾典丈作品の書評/レビュー

大図書館の羊飼い (1)

よく分からん人格だ
評価:☆☆☆★★
 生徒数五万人の汐美学園に通う筧京太郎は、書物の中に真実を見出す人間だ。図書館の一角にある部室で本を読み、友人の高峰一景や生徒会長の望月真帆など、ごく一部の人間としか関わることなく日常を過ごしつつ、困っている人を見かければ助けずにはいられない人間だ。
 そんなある日、脱線事故に巻き込まれる予定だった少女、白崎つぐみを助けた際の事故で、桜庭玉藻らから痴漢として追いかけられることになり、なぜか、つぐみの抱く、学園をもっと面白くする活動に、期間限定で関わることになってしまう。

 羊飼いを名乗る謎の人物から送られてくるメールに導かれるように事態が進行していく学園ラブコメだ。

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