瀧津孝作品の書評/レビュー

戦国ぼっち (8)

京の陰謀
評価:☆☆☆★★
 記憶喪失になった麗は、左大臣の近衛信輔に助けられ、彼を慕うようになっていた。それにショックを受ける高杉一郎太に追い打ちをかけるように、近衛信輔に仕える沓掛盛永から命を狙われてしまう。
 葉風の手配によってその魔の手から逃れた一行は、鬼火猩々の正体を暴くために活動を続ける中、明智旧臣による政権転覆計画があることを知るのだった。

忍びっ娘バルキリー

葉風立志伝
評価:☆☆☆★★
 京都で修業し茜組最終試験に割り込んだ少女・風は、人に刃物を突き付けることが出来ず落第してしまう。しかし、真田信繁の提案で合格者の実地研修に加わり、その結果で改めて合否を判定されることになったのだが、その地は風魔の暗躍する場所だった。
 戦国ぼっちのスピンオフ作品だ。

戦国ぼっち (7)

生存の可能性
評価:☆☆☆★★
 巫女・十六夜の弟子を名乗る雀憐という巫女少女により、三好麗生存の方がもたらされた。秀吉に復命し、十六夜の現状を確認したところ、鬼火猩々の襲撃を受け生死不明という。
 そんな時、街で偶然出会った近衛信輔が伴っている南蛮鎧の女騎士・雅が三好麗そっくりと判明し…。

戦国ぼっち (6)

未来からのもう一人
評価:☆☆☆★★
 潜り船と水火矢という、潜水艦と魚雷の様な存在によって破壊されたという船の調査のため、毛利輝元のもとを訪れていた高杉一郎太と一行は、安国寺恵瓊の手引きによって密談する才谷梅太郎を名乗る人物と越智玄養斎を目撃する。
 薩長同盟による豊臣への謀反の相談が繰り広げられる中、高杉一郎太はその状況を覆すため、潜り船と水火矢の秘密を解き明かそうとする。

戦国ぼっち (5) -phantom ship in setouchi-

動機は怨恨
評価:☆☆☆☆★
 高杉一郎太、有貴姫、三好麗、別役りよ、村上沙希、風葉は、瀬戸内海に現れた幽霊船の正体を見極めるために向かう。道中、はぐれ海賊に襲われていた船を助け、渋谷万梨と知り合う。
 彼女も仲間に加えて幽霊船の正体を探る一行は、その影にかつて下した敵の存在を見出すのだった。

戦国ぼっち (4) ~Return of Shimazu tank army corps~

決死の籠城戦
評価:☆☆☆☆★
 島津家の亀甲車を破壊する潜入ミッションに挑んだ高杉一郎太、有貴姫、三好麗、りよは、高良熊を名乗っている立花ァ千代と共に、村上沙希が脱出のための船を連れてくるまでの間、籠城戦をすることになってしまった。
 手持ちの武器は少なく、敵は周囲を鉄で覆った装甲亀甲車を持ち出して攻撃してくる。果たして彼らは生き残ることができるのか。

戦国ぼっち (3) ~The tank army corps of fear~

戦車を壊せ!
評価:☆☆☆☆★
 現代からタイムスリップして秀吉政権下の日本にやってきた高杉一郎太は、秀吉の忍び目付として有貴姫、三好麗、りよ、風葉、村上沙希と共に旅をしながら、元の時代に帰る手がかりである巫女を探していた。
 巫女の痕跡を求めて九州へと渡った一郎太たちは、立花道雪の家臣だという女性野武士の高良熊と知り合う。そして、大友家を狙う島津家が、歴史的事実をよりも一年以上早く、亀甲車を使った侵攻をしようとしている事実を知るのだった。

戦国ぼっち (2) ~Revenge of the super battle ship~

ハーレム珍道中
評価:☆☆☆☆☆
 現代の秋葉原に戦国時代から家老の娘の三好麗がやってきた。彼女から九尾山城の海野家の有貴姫が拉致されたという話を聞いた高杉一郎太は、青い光の渦に再び飛び込む。
 突然消えた一郎太を諦め、隣国へ嫁ぐことになった有貴姫は、それを快く思わない小田原の意向を受けた賊に襲われ、嫁入りの道中で拉致されてしまったのだという。真田家のくノ一の風葉と合流し、北条家へ連れ去られる前に姫を取り戻した一郎太だったが、羽柴秀吉の配下の甲賀忍軍のくノ一の紅に薬を盛られ、有貴姫、三好麗、風葉は、秀吉の夜伽をさせられそうになってしまう。

 紆余曲折の末、秀吉の忍び目付として、真田信繁と共に、能島村上水軍から離反した村上武政により奪取された軍船・九頭竜丸を奪還する命を受けた一郎太は、りよと再会し、村上武政の妹の村上沙希と知り合う事になる。

 前巻とは打って変わって、東国から西国まで、縦横無尽に移動して物語が展開する。後半からは前巻と同様に推理要素も加わってくる。
 そして女の子は一人増え、一郎太のハーレム珍道中はまだまだ続くようだ。

戦国ぼっち attack of the Hojo army

お姫様とラブコメ
評価:☆☆☆☆★
 歴史好きの高校生である高杉一郎太は、真田家の影響下にあった九尾山城跡を見学するために旅に出た。到着して山を登っていると、突然、不思議な光に包まれ、目を覚ますと戦国時代の九尾山城に来ていた。
 折悪しく、北条氏に攻められる寸前の九尾山城に現れた身元不明な男は、敵方の間者と疑われ侍大将の福島三太夫に殺されそうになるが、真田六文銭と、真田昌幸および真田信繁の花押が入ったパンツをはいていたことで、命拾いをする。

 家老の娘の三好麗に世話をされ、狩人の娘のりよを助け、城主の海野景隆の娘の有貴姫に気に入られた高杉一郎太は、真田方の目付と誤解され、軍師の平賀源正殺しの下手人を捜すことになるのだった。

 謎の応募券なるものがついているのだが、景品を明示せずに募集することは、景表法に違反していたりはしないのかな?

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