地本草子作品の書評/レビュー

夜明けのヴィラン 聖邪たちの行進

評価:☆☆☆★★
幼馴染クリス・サアヤ ブレイザーガール エレメンティウス

黒猫の水曜日 (4) Live and Die on this Day

計画の終幕
評価:☆☆☆★★
 十河正臣から大量破壊兵器TXを奪取した、篠原禊の養父であるマイケル・オルソンは、国防長官を人質にとり立てこもるという事件を引き起こす。これは全て、コンスタンティン・インダストリィの掌の上なのか?
 アレス計画の最後の子と、アンタレス計画の成功二例が引き起こす事件の終幕とは?シリーズ最終巻。

黒猫の水曜日 Nothing is what it seems

裏切り
評価:☆☆☆☆★
 冬休みを直前に控えた櫻谷学園で、篠原禊は戦場での死を引きずっていた。落ち込んだ彼女の様子を察した黒澤清美は、クリスマスパーティの開催を提案する。
 しかし、そんな和んだ空気は一瞬にして吹き飛んでしまった。かつて死闘を繰り広げた軍事企業コンスタンティン・インダストリィの傭兵少女サーシャが、今度はCIA対外工作管理官ブルックリン・グッドスピードの配下として、学園に転校してきたのだ。

 戦々恐々とする篠原禊や瀬戸遙香、エイプリル・シフォンフィールドだったが、十河正臣は全く動じない。次第に、サーシャは戦いに来たのではなく、単に篠原禊を慕ってやって来たことが明らかになる。
 一方、南極では、SEALsチーム6特殊戦開発グループ(DEVGRU)と篠原禊の養父マイケル・オルソンが、CI社のミリアム・コンスタンティンの命を受けたマクシミリアンによって襲撃され、神経ガスTXが奪取されていた。

 今回は前後編構成になっている。

黒猫の水曜日 The Man with The Red Die

学園選挙と学園占拠
評価:☆☆☆☆★
 CIA対外工作管理官ブルックリンの命令で篠原禊は櫻谷学園に潜入し、十河正臣という生徒の護衛任務にあたることになった。彼は黒猫という、世界的に有名な裏の武器商人だった。ただし彼の顧客となるのは、軍事企業コンスタンティン・インダストリィに敵対する者だけだ。
 イスタンブールでの死闘が終わり、CI社からの干渉もない数ヶ月が過ぎ、篠原禊は普通の学園生活を送っていた。そんなとき、彼女の前にクラスメイトの黒澤清美が現れる。清美は禊に生徒会長選挙の対策チームの一員として働いて欲しいというのだ。

 犬猿の仲である瀬戸遙香の推薦を受けて決まったというその人事に反発し逃げる禊だったが、エイプリル・シフォンフィールドや正臣の説得を受け、引き受けることにする。
 一方、正臣と敵対する天才ミリアム・コンスタンティンの前に、レッドダイというテロ屋が現れ、黒猫に対する挑戦権を獲得して行く。

黒猫の水曜日 Wednesday in Chat Noir

初恋は世界を巻き込んで
評価:☆☆☆★★
 アッシリアで両親を殺害され、民間軍事会社ムーンエッジ代表の養子となった篠原禊は、ラングレーの対外工作管理官ブルックリンの依頼を受け、櫻谷学園に潜入して、十河正臣という少年を監視・護衛することとなった。
 なぜか高高度降下低高度開傘で潜入することになった篠原禊は、十河正臣の上に尻から落ちるという失態を犯してしまったものの、エイプリル・シフォンフィールドというアメリカ系の少女に懐かれつつ、大企業令嬢の瀬戸遙香と執事の藍原志郎と知り合いつつ、十河正臣のクラスメイトとして監視を続けていた。

 だがやってくる夏休み。これまで通りでは監視もままならない。その焦りを勘違いしたエイプリルは、禊と正臣のデートを画策する。

 ライトノベルのテンプレートを斜めから解釈したような設定だ。空から少女が降ってくるのはHALOの結果だし、世界の運命を巻き込んだ初恋は政治的で軍事的な理由になっている。ラブコメしていたはずが、いつの間にやら襲撃されたりするし、恋のドキドキは銃撃戦のドキドキに変わっていく。
 あまりにも趣味的で一部の人にしか受けない可能性が高いが、たまにはこういう作品があっても良いと思う。

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