奈坂秋吾作品の書評/レビュー
バベルスターズ
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人間/ヒュマと動物/アニマは言葉が話せる。そして二種族は、共存して歴史を構築してきた。その歴史の中に、ある時、ヒュマとアニマの子供である獣人/ミクスが加わってくる。見た目はほとんどヒュマであるものの、一部にアニマの特徴を持つミクスは、長年の共存の努力にも拘わらず、迫害されていた。
そんな世界に最後に残された、ヒュマとミクスの共学校である塔城共学に、獅子山竜巳は入学する。ヒュマとミクスを引き裂こうという、ヒュマ優性主義者の陰謀に対抗するため、言語調整機関/LCOの調査員となって中を取り持とうと考えていた獅子山竜巳は、同じ理想を持つ星野小葉夢と出会う。
実は星野小葉夢がその考えを持つ切っ掛けとなったのは、彼女が小さい頃に出会った獅子山竜巳の言葉が切っ掛けなのだが、その事実を彼は覚えていない。
女の子のような犬井藍と知り合い、何とかヒュマとミクスの中を深めるために奮闘する獅子山竜巳や星野小葉夢だが、その試みは上手く進まない。その間にも、塔城共学を廃校に追い込もうという陰謀は進んでいくため、獅子山竜巳は自分を敵役として集団をまとめようとする。彼にはそれだけの動機があったのだ。
猫衣赤夏とか跳羽とか、お色気要員も居ます。
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