長嶺超輝作品の書評/レビュー

東京ガールズ選挙 こじらせ系女子高生が生徒会長を目指したら

変なところで現実的
評価:★★★
 一人称が“あたい”でぼっちの磯山いづみは、樹齢三百年ほどのいちょうの木の上を学校での居場所としていた。しかしその木が、ラグビー部の練習に邪魔だという理由で、生徒会長の日色冴によって撤去されようとしていた。
 そんな時、いづみは16歳で亡くなった徳川家基の霊に出会う。選挙コンサルタントを自称する彼は、いづみに生徒会長選挙に出るように言う。

 選挙制度の概要の説明をしながら、いづみが学校に復帰する過程を描いているのだが、登場人物のほとんどが過剰にキャラ付けされていてうざい。しかし、結局、ふつーの人生を送りそうなところは妙に現実的だ。

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