新見聖作品の書評/レビュー

穢れ聖者のエク・セ・レスタ (3)

最後の戦い
評価:☆☆☆★★
 盟友たるゼウルが皇太子となり、皇帝オルドネス打倒の時は近づいたかに見えた。しかし、シリュウとエトラのもとに届いたのは、ゼウルがシリュウの故郷スィグアの人々を処刑するという情報だった。
 悩んだ末、魔皇国への反旗を翻すことを決意する二人だったが、彼らの真の敵は、大天使フィグだった。

 シリーズ最終巻。

穢れ聖者のエク・セ・レスタ (2)

未来に絶望するゆえの反乱
評価:☆☆☆★★
 第五皇女ディーヴァを下し、第九皇女となったエトラと共に皇帝オルドネスへの復讐を志す元王子シリュウ・スィグアは、強力過ぎる皇帝を倒すための方策に迷う。
 そんな時、第一皇子バートレットからエトラのもとに、魔皇国首都への召喚状が届く。皇帝不在の隙を狙い、第二皇子クロードと第四皇子ローランが反乱を起こしたというのだ。第三皇子ゼウルや元第五皇女ディーヴァと共に急行するシリュウは、フィガロ魔皇国の闇を見る。

穢れ聖者のエク・セ・レスタ

復讐の遠き道
評価:☆☆★★★
 フィガロ魔皇国に滅ぼされたスィグア王国の王子だったシリュウ・スィグアは、王妃を強姦した皇帝オルドネスの気まぐれによりフィガロ魔皇国の皇子に列せられることになった。シリュウはオルドネスへの復讐を胸に、預けられた先々で虐げられながらも実力をつけていく。
 第三皇子ゼウルとのひそかな友情をはぐくみつつ、輅機(ロキ)を駆る第五皇女ディーヴァにこき使われながら復讐の機会を探るシリュウの前に、身体が弱いために継承順が最下位の皇女エトラが現れる。それが二人の策謀の始まりだった。

 第9回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作品だ。

ホーム
inserted by FC2 system