“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7)(野村美月)の書評/レビュー


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“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7)

母と子それぞれ
評価:☆☆☆☆☆
 帝門ヒカルの最愛の女性にして義母でもある帝門藤乃の真意を直接知るべく、斎賀朝衣を押しとどめ、日曜礼拝へと出かけた赤城是光は、教会の手伝いをする妊婦の蝉ヶ谷空と出会う。彼女を見た帝門ヒカルは、彼女のお腹の中の子供の父親が自分だと主張するのだった。
 一人で子供を産もうとする蝉ヶ谷空を助けるべく日参する赤城是光の姿を見て、子の父親がヒカルだと察した斎賀朝衣や右楯月夜子、左乙女葵はそれぞれらしい行動を取り、是光が父親だと誤解した式部帆夏や花里みちる、頭条俊吾は騒がしく動き回る。

 蝉ヶ谷空の子供を愛する様を見て、母親の言動を思い出す赤城是光は、母親と空を同一視しはじめ、混乱をしていく。そんな彼に対し、近江ひいなは自分の秘密を打ち明け、彼に意識の変革を迫るのだった。
 一方、空のことをかぎつけた帝門一朱は、どんな行動を取るのか?

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