英アタル作品の書評/レビュー

ドラゴンチーズ・グラタン (2) ~幻のレシピと救済の歌姫

打ち解ける勇気
評価:☆☆☆☆★
 食事と医療の合体でソルヴァンノの資格取得を目指すヴィーディル食堂の見習いであるレミオ・ビアンカは、とある事件でアイソティアの少女アトラ・ヴェルデと知り合い、一緒の部屋で寝起きすることになった。
 アトラはヴィーディル食堂で働き始めたものの、チェノ、ミリー、コーガ・テツムラら先輩とは距離を取って付き合う姿勢を変えない。アイソティアと人間の隔意を無くす「世界面取り計画」の現実行者とは思えないほどだ。

 そんな日々の中、街中でヴェルキア器官の暴走である乱風邪のパンデミックが発生する。アイソティアに伝わる治療薬であるエリクサーを作るため、材料探しに出かけたレミオとアトラは、アトラの幼馴染のネフィスと、彼女を者のように扱う黒衣の男ギルバルト・モッリタと出会う。彼女たちは乱風邪のパンデミックに関係していた。

ドラゴンチーズ・グラタン 竜のレシピと風環の王

竜のシェフ
評価:☆☆☆★★
 ヴィーディル食堂の見習いであるレミオ・ビアンカは、料理と医学の分野で、国が認める権威であるソルヴァンノの資格を取るべく日々、努力している。だが、兄姉のようなチェノ、ミリー、コーガ・テツムラからみれば、実力はまだまだだ。それは料理の腕だけでなく、ヴェルキア器官によってプリオティーモを抽出し、風環を生み出すような技術についても言える。
 そんなレミオは、とあるきっかけで、アイソティアと人間のハーフである少女クレアと知り合う。先天的な病気のため、食事が上手くとれない彼女にも食べられる料理を作るため、マンドラゴラを取りに出かけた屋まで、密漁者を率いて竜を狩ろうとするバレロン・ジャネロと、それを阻止しようとするアイソティアの少女アトラ・ヴェルデと出会うのだった。

 「吼える魔竜の捕喰作法(バルバクア)(内堀優一)」「ドラゴンライズ(水市恵)」を足したような設定。キャラクターが今ひとつ上手くはまっていない感じなので、工夫が必要かも。

ホーム
inserted by FC2 system