長谷川也作品の書評/レビュー

セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常

こんな日常はない
評価:☆☆★★★
 白凪学園中等部に進学した柿谷浬は、担任の暴走により教室で浮いてしまった。その結果、他の生徒たちからは敬遠されている演劇部に入部することになる。そこは、美人の先輩たちばかりが集まる、女子だらけのパラダイスだった。
 だが実際は、いずれの先輩たちもどこか変なところがある。そもそも演劇部と言っても、舞台の上の演技を磨くのではなく、日常生活で外面をよくする演技を磨く部活だと言うから、その変さも明らかだろう。柿谷浬は、桃崎麻奈実に憧れつつ、笹峰鈴女からパシらされたり、椿野橙子に振り回されたり、安東亜昼の意外な素顔を知ったり、ニーナ・ニコライブナ・ニキーチナの誘惑に耐えたりしながら、日常を過ごしていく。

 第4回このライトノベルがすごい!大賞大賞受賞作だが、「GJ部(グッジョぶ)」なんかの、二匹目のどじょうを狙った感が強い。

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