鳩見すた作品の書評/レビュー

この大陸で、フィジカは悪い薬師だった

評価:☆☆★★★


ひとつ海のパラスアテナ (2)

果たせぬ約束
評価:☆☆★★★
 ドクターとして修業するタカと一年後の再会を約束したアキだったが、約束の日の直前、セントゥリア海峡のセイレーンの歌に遭遇して遭難していたところをシーロバーのウィッチファミリーに救助され、パラスアテナ号を没収されてしまう。
 海賊見習いとして働くアキと、同じように捕まっていたスチュワーデス(ウェイトレス)のオルカは、食糧不足ゆえに無人の浮島に捨てられてしまった。

 前巻よりは気持ち悪さが少し緩和されているが、アキの生きるための努力の足りなさは変わらない。

ひとつ海のパラスアテナ

親の教育が悪い
評価:☆☆★★★
 世界の全ては、あるとき海に覆われた。生き残った人々の一部は、浮島に住み、船上で働く。少女であることを隠し、メッセンジャーとして荷物の運搬をするアキと相棒であるオウムガエルのキーちゃんは、移動中、白い嵐に襲われ、付近にあったゴミの浮島に避難してやり過ごしたものの、船を流され取り残されてしまう。ゴミの浮島だけに、食料も水もない。
 地獄の一ヶ月弱を何とか生き延びたアキは、女性を売るフッカーのタカが乗る船に助けられる。彼女と二人、楽しい日々を過ごすアキだったが、海賊であるシーロバーに襲われ、タカが奪われてしまう。

 第21回電撃小説大賞大賞受賞作。主人公が厳しい世界に生きているとは思えないほど、自覚がない所にイライラする。親の教育が悪い。

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